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ユニゾン 生命一心共同体  作者: カミカクシン
16/37

R4

「あの子もユニゾンだなんて」

「しかも今、R4って言わなかったか」

「イヤリングもあっちのよりでかいぞ」


「ウソだろ! 隼人がユニゾンだったなんて」

 

 模擬戦場は驚きの声に包まれる。

 それは健二も例外ではなかった。


「R4? ウソだろ。そんなことがあるのか」


「ウソじゃないよ」

「君もこのイヤリングの意味が分かるだろ」


 健二は何かを閃いたように話し始める。


「そうだ。お前は偽物だろ!」

「そのイヤリングはどこかで作ったんだろ!」


「そんなわけないだろう」


「ユニゾンを名乗ったこと後悔させてやる」

「全力でつぶす」


「フレイム」


 炎が健二のまわりを囲うように展開される。


「フレイムバースト」


 まとった炎が槍状に形成される。


「消し炭になれ!」


「身体強化レベル1」


 槍が隼人を飲み込み爆音をたてる。


「どうだ。ユニゾンをバカにした奴は許さない」


「別にバカにしたわけではないだろう」

「それを言うならそちらも恥さらしだよ」


 煙の中から傷一つない隼人が現れる。


「ウソだろ」


「これで分かっただろう」

「僕は本物のユニゾンだよ」

「信じてもらえたかな?」


 健二は力が抜けたように地面に座り込む。


「……はい」


 隼人が笑顔で健二に近づいてく。


「僕も正直驚いたんだよ! 思っていたより遥かに強かった」

「力を使わなくても勝てるのでは? とさえ思ったからね」

「それは誇っていいことだよ」


「ありがとう……ございます」


「でも、君の態度は目に余るよ」

「もしも僕が偽物だったらどうしてたのかな?」

「君は人殺しになるところだったよ」


「それは……」


「学校の態度も悪いし、ほんとにユニゾンか疑ったよ」


「すいません」


 一通り話終わると隼人の表情が変わる。


「ここまでがユニゾンとしての話ね」

「ここからは僕個人としての話だから」


 健二の表情がこわばっていく。


「僕の友達を罵倒し、暴力をふるったことは絶対に許さない」


「立ってください。全力で戦いましょう」

「手加減なんていりません。絶対に死にませんから」


「わかりました」


 健二が立ち上がる。


「先生! もう一度始めの合図をお願いします」


 両者が始めの位置につく。

 ユニゾンの証であるイヤリングをつけ、真剣な眼差しで。 


「始め」


「フレイムサンシャイン エンドレス」


 サンシャインよりもはるかに大きい火球が大量に展開される。


「行け!」


「身体強化レベル5」


 隼人の思考が加速し、体が人の限界を凌駕する速度で移動する。


 一瞬にして距離をつめた隼人に火球は当たるわけがなく、蹴りが健二に直撃する。

 蹴りの勢いで健二が吹き飛び壁に激突する。


「カハッ」


 防御体制もとれず壁に激突した健二が吐血する。

 体が壁から離れて落下し始めると同時に二度目の蹴りが炸裂する。

 追撃でさらに体が血だらけになる。


「たす……け……て」


「大丈夫! もちろん死なせませんから」


 もう一発蹴りが放たれる。


「う………」


「こんなもんかな」


 隼人が薬を取り出し健二に飲ませる。

 すると健二の怪我がみるみる消えていく。


「ありがとうございます。降参します」


 そうして波乱の模擬戦が終了をむかえる。

 

 模擬戦を観ていた人に様々な思いを残して。

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