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ユニゾン 生命一心共同体  作者: カミカクシン
15/37

模擬戦

 模擬戦当日。


「今日はがんばってね!」


 学校につくと雅章がすぐさま声をかける。


「がんばるよ!負けたくないからね」


 そうして午前中の授業がおわる。

 昼休み二人きりになるタイミングを見計らい翔が隼人に近づく。


「本当に大丈夫なのか?」

「ユニゾンだってばれたくはないんだろう?」


「それはそうなんだけどね」

「僕は決めたんだ。自分のやりたいようにやるって」

「自分の心に従うようにするよ」


「そうか」


「結果は見てのお楽しみだよ!」


 話が終わると同時に奈津子が教室に入ってくる。


「如月君! 今日はがんばってね!」

「私は用事で見れないけど危ないと思ったらすぐに降参してね!」

「怪我した姿なんて見たくないから!」


「わかったよ。五条さん無理はしないから」


「約束だよ?」


「うん。約束」


 午後の授業が終了し健二との約束の時間になる。

 隼人たちは指定された模擬戦場に向かう。


 模擬戦場は校舎に隣接されており、ゲートをくぐる必要はない。

 理由は一つ。模擬戦が危険すぎるからである。

 けが人などをすぐさま手当てするためだ。


 隼人はフィールドに向かい二人は観客席に向かう。

 フィールドに出るとすでに健二が待っていた。


 観客席にはおよそ百人ほどの生徒がおり、その中には二年生や三年生、もちろん先生の姿もあった。


 フィールドの中心へと向かうと健二が口を開く。


「よく逃げずに来たな! 褒めてやるよ」

「わざわざ恥かきに来るなんてな」


 挑発に乗らず隼人は冷静に返す。


「それはそちらでしょう」


「なんだと!」


「言い合っても仕方ないので早く始めましょうよ」


「ボコボコにしてやるからな!」


 両者が先生から指定された位置につく。


 がやがやしていた会場が静まり返り、始まりの合図を待つ。



 そしてその時がやってくる。


「始め!」



「ファイアボール」


「バーニング」


 合図と同時に両者が魔法を発動する。


 その時点で実力差は明らかだった。


 隼人は小さい火球が一つ、健二は大きな火球が五つ展開されていた。

 

「その程度で俺に勝つって言ってたのか?」

「笑わせるなよ! 消し飛べ!」


 健二の言葉に合わせて五つの火球が隼人に向かって飛んでいく。


 隼人も火球を放つ。


 五つのうちの一つに命中する。

 だが効果はなく、消滅しただけだった。


「シールド」


 隼人が防御魔法を発動すると同時に火球が直撃する。


「おいおい! こんなもんか。ただの雑魚じゃねえか」


「まだ終わってないよ」


 直撃によって発生した煙の中から隼人が現れる。


「へえ。防御魔法はうまいんだな」

「まだまだ終わってもらっちゃ困るからな」

「バーニング」


 模擬戦場がざわつく。


「あんなの何回もうてるのか」

「次当たったらあいつ怪我ですまないんじゃ」


「何やってるんだ隼人! 早く降参しなきゃ!」


「隼人……お前はどうするんだ」

 

 また火球が放たれたがギリギリのところで回避する。


「今度は鬼ごっこか。いいぜ! 逃げてみろよ!」

「バーニング」


 隼人が顔色を変える。


「ほんとにすごいな」

「ここまでやるなんて思ってなかったよ」


「ごちゃごちゃうるせーな」

「お前は絶対許さねえからな」


 再び回避しようとするが、直前で軌道が変わる。


「えっ!」


 火球が直撃する。

 

「防御できてないように見えたんだが。ほんとに頑丈だな」


 煙の中から隼人が現れる。


「これなら少しは本気が出せそうだ!」


 健二の雰囲気が変わる。

 いつの間にか両耳に小さな紫色のイヤリングが出現する。


「あのイヤリングってまさか本物?」

「ほんとにユニゾンだったなんて」


「改めて名乗っとく俺はユニゾンのR2佐々岡健二だ」


「サンシャイン」


 それは今までと比較にならないほどの大きな魔方陣を形成する。


「死んでも文句言うなよ」


 今までの火球がかわいく見える大きさの火球が現れる。


「ここまでかな」


 隼人が火球に呑まれる。


「キャーーーー」


「ウソだろ! 隼人!」


 模擬戦場が沈黙に包まれる。


 

 しばらくして、煙がはれるとそこには隼人がたっていた。


 健二よりもひとまわり大きな同じ色のイヤリングを両耳にして。


「僕も名乗るよ。ユニゾンR4如月隼人だ」

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