魔法 2
魔法の実習を行うために専用の服に着替え、先生の後について移動する。
「先生! 今からどこに行くんですか?」
「学校の地図にはこっちに練習場なんかはなかったと思うんですが」
「そのとおりですね」
「練習場はありませんが、練習場に行く手段ならありますよ」
「え?」
「さて、着きましたよ」
そういって先生が部屋の中に案内する。
そこには黒い大きな扉がひとつあるだけだった。
「先生! これは何ですか?」
「これはワープゲートのようなものです」
「これをくぐることでこの学校から遠くにある練習場に直接行くことができます」
「これがあればもっと他のことに役立ちそうなのに、他のことには使わないんですか?」
「これはユニゾンからの提供なので原理はよくわかっていません」
「時間もないのでささっとくぐっていきましょう!」
生徒は怖いのか、なかなか扉をくぐる一人目がでてこなかった。
「こんなことで怖がっていては魔導隊なんて一生入れませんよ」
先生がそう言うと雅章が一人目となり扉をくぐる。
そうするとみんな決心がついたのか次々と扉をくぐっていった。
扉の先にはドーム状のとても広い練習場があった。
「実習はこれからずっとここで行います」
「次回からは自分たちで来てもらうのでしっかり覚えていてください」
「「はい!」」
生徒が整列をすると先生が話を始める。
「みなさんの中には魔法を使ったことのない人もいると思います」
「なので、まず見本を見せますのでしっかり見ておいてください」
言い終わると先生が練習場にある的に向く。
「ファイアボール」
先生の言葉とともに足元に魔法陣が発生する。
その後、正面に火球が出現し的に向かって飛んでいく。
当たった個所には黒い焦げ付いた跡があった。
生徒によって驚きの声とともに拍手がおこる。
「先生すごーい」
「かっこいい!」
「ありがとうございます」
「これが魔法です。今のは威力を抑えているので七級魔法ぐらいですね」
「先生! その七級というのは何ですか?」
「魔法の強さを表す基準となる等級です」
「同じような魔法でも使う魔力によって等級も変わります」
「使える魔法の等級は高ければ高いほど周りからの評価も高くなるので頑張って下さい」
「それではやってみましょう」
「魔法はイメージが重要です」
「まずは、魔法と聞いてイメージしやすいものを言ってみてください」
「それに足して魔法が発動するイメージをしてください」
それぞれ魔法の練習を始める。
「ファイアボール」
「アイスボール」
「サンダー」
一斉に魔法陣が形成される。
だが、殆どの人が魔法まで発動することができなかった。
たとえ発動したとしても的に届くことはなかった。
「あれ~?」
「全然発動しないな」
「当たらなーい」
生徒が困惑の声をあげる。
「そんなに初めから魔法が使えるようならあなた達はC5クラスにはいませんよ」
「卒業まではまだまだ時間があります」
「これからもっと練習して上手になっていきましょう」
「「「はい!」」」
再び練習が開始される。
「もっと頭の中でイメージをしっかり持って」
「イメージが一番大切ですからね」
「できねー!」
「うまくできません」
授業の終わりを知らせるチャイムが鳴る。
そうして初めての実習の時間が終了する。
「みなさんお疲れ様でした」
「魔法を使うのはとても難しかったでしょう」
「けれどいつかきっとできるようになるのであきらめないでくださいね」
「放課後は鍵を取りに来てくれればいつでも練習場を使えるので自主練などぜひやってみてください」
「魔力が枯渇すると気分が悪くなったりするので十分気を付けてくださいね!」




