表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/46

25 ――ごめん……な……

★★★

あ……『爆発魔法』の威力間違えちゃった♪まぁいいよね♪テヘペロ☆

爆発する船を見ながら心の中で――というかもうジェスチャーしちゃってるけど――爆颶蓮雄の妹、爆颶萌愛ばぐめあはそう呟いた。

今、萌愛は魔女みたいな服を着ている。コスプレでも何でもない。これが、本来の服装である。

爆発によって起きた砂ぼこりが消え去ると、蓮雄達が倒れ込んでいる姿があった。――ありゃ?これは不味かったかな?

と萌愛は心の中で呟いた。

しかしこの時萌愛はある事に気づいた。

――2人足りない。

船の上にいたのは6人なはずなのに、4人しか倒れていない。2人足りないのだ。

レッカとモールだ。

と気づいたその瞬間。後ろから何かの気配を察知し、慌てて振り返る。すると、槍が頬をかすっていった。

モールだ。

いつの間に私にバレずに後ろに来たのかを考えたのはほんの刹那の時間で、萌愛はもう次の行動に出ていた。

そのままジャンプして船の上へと着地する。

その着地したところに、槍に体重をかけたモールが落ちてくる。

ギリギリ避けるが、突風が吹き、そのまま吹き飛ばされていく。


「ヘヘ……なかなかやるね髪の毛ないお兄さん……」

「ほうそうか……貴様が今、バグ・レオンの妹か」

「あれすごーい!私ちょっと有名!?」

「小娘……バカにしてるのか?」

「あ〜れ〜?小娘って酷くない?お兄さん達とまだ2歳しか変わらないんだけど〜?」

「そんなことはどうでもいい。……貴様、レオンを殺す気だったのか?」

「いやーそれは単純に威力間違えただけ……あはは……」

「……お遊びはここまでだ。貴様も今から兄貴のところへ行かせてやる」

「あぁ……それはもう遅いかな?」

【ハァァァァ!】


後ろからとてつもない衝撃。

そのまま萌愛へと飛んでいく。

萌愛はそれを見計らったのように、大きな魔法陣を出現させた。

モールは見事に吸い込まれていった。

そして、魔法陣が頭上高いところに現れて、そこからモールがたたき落とされる。

……後ろから攻撃した犯人達は、ヘル、ナン、ゼロ、紀亜、ディーダ、アゴットノア。そして、勇者と女神だった。


「あ、お父さんお母さん」

「おぉ無事だったか萌愛」

「あらぁ流石は斬炎きえんさんの血♡」

「アハハ!お前の血も入ってるよ氷花ひょうか♡」


急にラブラブし出す爆颶家の親。

そう、勇者が爆颶斬炎で、女神が爆颶氷花である。


「……あのラブラブなのはわかるけど、やる場所考えてね?」

【はーい♡】

「貴様の両親ぶち殺していいか?」

「あ、ヘルさんどうぞ〜」


グチョグチョドカドカバッコーン!×10


「……お前が……レオンの妹?」

「はいそうです。私が可愛い可愛い妹です!」

「……アタシこういうの嫌いだわ……鞭で全身骨折させていいかしら……?」

「食っていいルル?」

「……私ノーコメントで」

「……鞭で叩かれたいです」

【……】


時間差時間差。言うのが遅すぎて笑えねー。

……というか、アホとバカしかいないから、ツッコミがない。だから何か足りない……。


――あ、そういえば爆颶蓮雄ってどうなった?


そこにいた全員が思い出した。

そして、全員で見てみる。


【――やべ――】


……もう一度。


【――やべ――】


……さらにもう一度。


【――やべ――】


……そしてまたまたもう――


「お、おい……いい加減にしろよてめぇーら……」


ガクガクと血を吹き出しながらゆっくりと立ち上がる。


【れ…………………………………………………………れんこんっ!】

「おいてめぇーら全員殺すぞ……やっぱりアンタらも来てたのか……」


アンタら、とは父親と母親のことだ。

蓮雄は思い出したため、全てを知っている。


「俺達は動き出した〈浄土空宗じょうどくうしゅう〉の跡をつけていたんだ」

「そしたら、なんと、可愛い可愛い息子が殺されかけてるではありませんかっ!」

【……セーノ――これは助けくちじゆなまむなら】

「セーノって言ったんなら合わせろよ……」


蓮雄の親、斬炎と氷花は『異世界警察』の第一課捜査班である。

異世界警察とは、地球の警察の異世界バージョンである。……それだけだ。

とガラガラという音がする。


「おい……貴様ら……俺のことを忘れるな……!」

「うるせぇよ……まだ戦う気か?……今なら逃がしてやってもいい……」

「貴様!?」

「ヘル……今の俺にはもう戦う理由はない……守るべき人を取り返せたからな……」

「きさ――」

「お楽しみのところ悪いねぇ君達?」


その声は天空からだった。羽もないのに、宙に浮いていた。


「瀬月……智哉……!」

「んー……できればレッカって呼んで欲しいな」

「ふざけるな……!」

「――あぁそうそうモールだっけ……下手な動きすると〈鷹蛇狼マルコシアス〉が本気で動いちゃうから……そこんところわかれよ?」

「……ち……今回は見逃してやる……ただ、次回はないぞ」


そう言ってモールは背中から下に落ちていった。

誰も心配はしない。

死ぬわけがないから。と、

「うがぁぁぁぁぁぁ!」ブチュン!

という音が聞こえたのは気のせいだろう。うんボクラキイテナーイソンナノシラナーイ。


「……ん……まぁ今回はそこに警察もいるもんだから僕は逃げるとするよ」

「貴様待ちやがれ!」

「何かな?女王様?」

「……なぜ〈鷹蛇狼マルコシアス〉は蓮雄を狙う?」

「……それは『神』のみぞ知ることだよ〜」

「ふざけるな!」

「ごめん1回言ってみたかったんだよね」

「ふざけよって……!」

「まぁ早くしないとピーポーピーポーって警察いっぱいきちゃうから僕はもう行くよ」

「こら待てっ!」


そんな言葉を聞かずに、レッカはどこかへ飛んでいってしまった。

残された者達は呆然と立ち尽くすだけだった。と。


「……ヘル」

「ん、ん?な、何だ急に?」

「……その……体をこんなに傷つけてごめん……な」


瞬間、バタりと蓮雄が倒れ込む。


【蓮雄!?】


と同時にどこからか歌声が聞こえてきた。

柔らかくて心の闇が浄化されていく――。

――この声の主は――


《ありがとうです!》


――コンピュータウイルス――根村亜透ねむらあずき――

だと思うのは私だけだろうか。

なんか微妙ですけど〈異賊暴〉襲来編はこれで終わりです!

次回は 曇天編となります!……もう編の名前は変えないと思いますw


今後ともどうぞよろしくお願いします!


ではでは!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ