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年功序列型経済格差社会の傾向とその対策

今回真面目で毒舌です。

あくまで一個人の意見とご了承下さい。


 また幼い子供が犠牲になる事件が起こった。

 

 まだ最近の出来事なので、これを読んでいる方々の記憶にも残っていると思うが、ネットで見つけたベビーシッターに預けた子供が亡くなったというショッキングな事件だ。

 一応、二児の母親でもある私は、子供が犠牲になる事件を見るたび他人事とは思えず、いつも胸が痛くなる。

 子供が大人によって犠牲になるのは、私は絶対に許せない。

 体力的に劣っている子供を大人が力任せに虐待するなど、もう絶対許せんし、ご飯食べさせんとかも信じられんわ!

 どういう神経の人間が自分より弱い子供を虐待するのか、と考えた時に、残念ながら、この社会にはそういう事ができてしまう、もはや人間ですらない輩が混在しているのだと認めざるを得ない。

 そういう輩にどんな罰則を与えようとも今後人格が改善される見込みはないし、死亡した子供と同じ方法で極刑処分にするしかないと思うのだが、虐待が理由で極刑になることはどうやら稀なようで、20年もしたら釈放されてしまうのはどうにも納得がいかない。

 一人の子供の人生が虐待という経験によってめちゃくちゃにされてしまうのだ。

 死には至らずとも、児童虐待の刑事責任は懲役20年では済まされないと思う。

 

 近所の知ってる家だったら、せめて夜中に石でも投げてやりたいくらいだが、これも不思議なことに虐待被害者である子供の個人情報は住んでるとこから家庭環境までダダ漏れであるのに対し、加害者の情報は法によって頑なに守られている。

 まあ、最近は某巨大掲示板のお陰でそうも言ってられなくなってはいるけど、基本的には一般庶民が加害者の自宅を知り得ることはない。

 何故に日本は加害者に優しい国なのか・・・とか言い出したら、また別の話になってくるので、話を戻すと、今回の事件で浮き彫りになったのがシングルマザーの実態だ。

 

 ネットの情報でしか知るよしもないので、私の勘違いがあったら申し訳ないのだが、今回の事件は夜間働く為に子供を預ける場所がなかったシングルマザーである女性が、ネットで見つけた格安ベビーシッターに依頼してしまった事が発端らしい。

 ネットで見つけた見ず知らずのベビーシッター!?しかも若い男性!?と、私は正直、そこからビックリだった。

 働き盛りの健常な成人男性がベビーシッターやってるって聞いたら「なんでそんなに暇な人なん!?」と逆に不安になったりするものだが、相手がどんな人間かさえも知らないまま、女性は依頼してしまったのだろうか。

 性別も年齢も分からない人間にいきなり子供を預ける・・・ちょっと怖すぎ。

 そんな私の疑問を同じく持ったであろう某二世タレントが「私は絶対にそんな人に子供を預けられません」とコメントしたことでブログが炎上しているとか。

「金と暇があって、いつでも子供を安全な所に預けられる芸能人が言っても説得力がない」らしい。

 それを読んで、私は本当にモヤモヤしてしまったのだ。


 なんか、最近、日本がおかしくないか?

 まだ年若いシングルマザーが誰にも助けてもらえず、保育園にも行けない幼児を二人も抱えて、夜間のバイトに出掛けなければ生きて行けない現実。

 まともな保育所で夜間に幼児二人も預けたら、確かにバイトの収入より高くついてしまうだろう。

 少しでも収益を残す為には、ネットで格安ベビーシッターを探すしかなかったのかもしれない。

 普通の母親なら某タレントと同じ意見だろう。

 だが、そうでもない。

 そのコメントでブログが炎上するほど、そのシングルマザーと同じ状況の女性達が確かに存在している。

 女性のアルバイトの時給なんて900円くらいなものだろう。

 何時間働いたって、家賃や光熱費払って、二人の子供を養っていくのは不可能である。

 今後の子供の養育費を考えれば、生活保護貰ったって限界がある。

 だが、他に頼れる親戚や家族がいなければ、こうしてその日暮らしを続ける事でしか生きていけないのだろう。

 日本はいつからそんな国になってしまったのか。


 貧民大国・ジャパン、かと言えば、そうでもない。

 同じく最近読んだニュースで『女性向けエクササイズジム大好評・ターゲットは年金暮らしのお年寄り』なる記事を見た。

 65歳になって満額の年金を受給するようになった団塊世代が、今、金と暇を持て余して遊び回っている。

 実際、スポーツジムが行っているスイミングスクールに子供を連れて行った時、一般利用者のレーンで泳いでいるのがおばあちゃんばっかりで、私は度肝を抜かれた。

 若い頃、私もスポーツジムに通った事はあったが、当時は年配の女性の姿を見るのは稀だった。

 それが今では、どう見ても還暦を越えた夫婦が、デカい車で真昼間からやってきてダイエットに励んでいる。

 最近のスポーツジムは、平日の昼間に暇なお年寄り達の社交の場になっているらしい。

 年金暮らしとは言え、こんなに沢山の人間が働きもせず、お金と時間を潰しに昼間集まっているのだと思うと、なんかやり切れない。

 しかも、ジムに行くほど体力が余ってんのかと思うと、その無駄なエネルギーをどっかで有効活用して欲しいと切に思う。

 平日のバスツアーには年寄りばかりが集まり散財している一方で、今や企業で正規採用されなくなった若年世代にはボーナスもなく、いつリストラされるか分からない不安定な生活。

 だが、無常にも、貧困若年世帯からも税金は搾り取られ、回り回って、彼らの年金として支払われていくのだ。

 自分も年金暮らしになるまでの辛抱だと思ってたうちは納得もできたが、年金制度も少子化が進むに連れて破綻していくと分かっている現状、無駄な年金として垂れ流すよりも、我々の将来のために少しでもセーブしておいて欲しいと思うのは人情ではないだろうか。

 何より、今、本当に援助を必要とすべきは、これからの納税者である子供を育てている若年世代ではないのか?

 こっちが10年モノの軽自動車にチャイルドシート二つ付けてせせこましく走っているというのに、おばあちゃんが落ち葉マークをつけたセルシオを乗りこなせず、バックで駐車できずにノロノロしてるの見れば、後ろから煽って「私の車と替えてくれよ」と言いたくもなるさ。

 まあ、半分は貧乏人のやっかみではあるのだが、現在に於ける団塊世代の年金受給者と子育てをしている若年世代の経済格差は激し過ぎると思うのだ。


 一人で夜勤のバイトをして二人の子供を育てていた若い女性がいる一方、無駄な贅肉を落とすために昼間っからジムに蔓延る年金世代。

 この年金世代こそ、格安ネットベビーシッターに登録するべきだ!と、私は提言したい。

 年金世代はお金には困ってないので半分ボランティアで料金は安く設定できるし、自宅もあるだろうから、お泊りも可能だ。

 家族に邪魔にされて、話し相手がおらんとデイサービスとかに強制連行されてる年寄りにとっては、小さな子供のお喋りは癒しになるだろう。

 仕事で忙しくてレトルト食品ばっかり食べてる子供に、日本伝統の母の味を食べさせてあげることができるのもお年寄りだけだ。

 時々、子供を預かることで、社会との接点ができて、彼ら自身のボケ防止と孤独死を防ぐことにもなる。


 こんな取り組みが(育児ボランティア法とか?)、国の法律で制定されて、市町村単位で運営されて、支援を受けられれば、利用者も安心だし、預かる方も責任が軽くなり、もっと気楽にベビーシッターを引き受けることができるようになるのではないか?


 今や発展途上国並みに拡大している日本の経済格差。

 それは仕方がないとしても、貧困層と富裕層が未来の納税者である子供達を守るという点で、行政的に歩み寄らす事ができるのではないか。

 年金受給年齢が更に引き上げられるのが確実になった今こそ、高齢者の方々には隠居する前にもう一花咲かせて頂きたいと切に思うのである。

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