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初テイム

今回ようやく仲間が増えます

 自力でゴーレムを倒せる様になって4日、俺はゴーレムを一体ずつ確実に倒しながらレベルを上げていった。


 しかし、毎回作戦が上手くいくことは無く、ゴーレムの攻撃を受けてしまうこともよくあった。ゴーレムの攻撃程度ならゴーレムを素材にしたプロテクターでアザになる程度の怪我で済んでいた。


 レベル上げの傍ら、治療に使用した回復薬や壊れたプロテクターと木剣を新しく作っているとオールメイカーのレベルが上がった。これがロリ神の言っていた経験を積む事によるレベルアップなのだろう。

 それにより俺のジョブは二つともLv4になっていた。


 ここ数日、現在持っているスキルについて新たに分かったことがあった。


 レベル上げの途中、ゴーレムに対してもう一度『鑑定眼』を発動させたところ

ゴーレム(Human)

核の魔力で体を動かす

材質と魔力ランクによって強さが変わる

胸部の核となる魔石を抜き取るか破壊することで活動が停止する

材質・木

魔力ランク・E

と新規の情報が表示された。


 不思議に思い『鑑定眼』の詳細をを確認したところ

鑑定眼

意識した対象物の情報を得る

モンスターは倒す又はテイムすることでより詳細な情報を得る

と前回の現状確認では確認し忘れていた隠しスキルの能力を今更ながら知り、自分の浅はかさを再確認してしまった。


 ある程度のレベル上げを終えた俺の次の目標は、捜索範囲を少しずつでも拡げていくことだ。


△ △ △


 新たな目的を決め捜索を開始してから体感で一時間、今までの探索地よりも遠い場所まで到達し少し休憩を考えていた時、不意に前方の茂みが揺れるとゴーレムが現れた。


「なんだ、ゴーレムか。」


 今まで少なく無い数のゴーレムと戦ってきた俺は、焦ること無く木剣を構え相手の出方を伺った。


(ゴーレムの移動速度はそこまででも無い、落ち着けば何とかッ!?)


 これまでの経験から相手がどう来るのか考えてた俺は、予想以上のスピードで迫って来たゴーレムに驚き横に転がってその突進から逃れた。


(何だあいつ、今までのよりも速いっ!)


 そこで俺は『鑑定眼』を使いゴーレムを調べることにした。

チェンジゴーレム

核の魔力で体を動かす

材質と魔力ランクによって強さが変わる

同型のゴーレムに核を移し替えることが出来る

材質・木

魔力ランク・C-


「はぁっ!?」


 今までのモンスターとは魔力ランクだけでも文字道理格が違った。この世界の魔力ランクは±とアルファベットを使い最低がE-で表示される、俺が今まで倒してきた木のゴーレムは最高でD-でありこのモンスターは俺にとっては格上の相手だった。


(あんまし余裕は無いが、こいつにするか。)


 一旦落ち着いた俺は、ゴーレムの攻撃を何とか往なしながら一つの事を考えていた。それはこのモンスターをテイムすることだ。テイムの枠は一度埋まってしまえば二度と空くことは無いので、今までのゴーレムには使いたく無かったが、こいつならばテイムしても良いかと思った。


「どうすんだっけ?

 確か・・・・『我、汝との契約の為力を指し示す』だったかな・・・・」


 俺がそう言うと、右手から光の輪が飛び出しチェンジゴーレムの首に吸い込まれていった。


(成功か・・・・・後は契約文の通りにアイツを屈服させれば契約完了か・・・・・)


 俺は再度、木剣を構えなおすとゴーレムと対峙した。


△ △ △


 振るわれる腕、それは攻撃方法は同じでも今まで感じたことの無い速度で迫ってきた。


「ふっ!」

 その腕を状態を低くすることで避け、相手の脇腹辺りに木剣を振り抜いた。


 木と木のぶつかり合う鈍い音と共にゴーレムの体勢が崩れた。俺はそこに追い打ちを掛けようとしたが、ゴーレムからの蹴りが入り脛のプロテクターが破損してしまった。


 痛みから反応の遅れた俺にゴーレムの手刀がすぐさま迫ってきた。俺はそれを木剣で防いだものの木剣は二つに割れ、破片で顔を切ってしまった。

 俺はその場から思いっ切り飛び退くと『無限収納』から木剣を取り出して、体勢を立て直した。


(相手のが強いな・・・・・このままじゃジリ貧でやられる。)


 自分が徐々に追い詰められていく感覚に焦りを感じ、ゴーレムと距離をとる為に何か使える物が無いかと『無限収納』の中身を思い出していた。

 思い出したもののゴーレムに決定的なダメージを与えられそうな物は仕舞っていなかった。


(最初に戦ったゴーレムの時よりキツいかもな・・・・・・)


 俺はそこまで考えてあることを思い出していた。それは最初にゴーレムを倒した時の事であった。

(何で俺正面から戦おうとしてんだ、前みたく戦えば良いじゃないか。)


 少しレベルを上げてここら辺一体のゴーレムより強くなっていた俺は、いつの間にか敵と正面から戦おうとしていた。そこまで考えが至ると俺の頭は急に冴え、次の策が閃いた。







 少し距離を取った俺は勢いを付けると、ゴーレム目掛けて走り出した。走りながら『無限収納』から予備の胸当てを取り出しと思いっ切り投げつけた。


 対するゴーレムはその場を動かず、手を振るうことでそれを弾いた。弾くと同時に正面を向いたゴーレムの前に俺は居らず、ゴーレムの横に飛び込んで振り抜いた俺の一撃を後頭部に受けて顔から倒れ込んだ。

 俺は勢いを殺さず後ろに回り込むと左腕を踏みつけ、右腕を掴んで捻り上げた。


「これでどうだっ!」


 束縛から逃れようとするゴーレムを俺は持てる全ての力を使って押さえ付けた。暫らくの間暴れ続けていたゴーレムは観念したのか漸く大人しくなった。


 ゴーレムが静かになって直ぐに核の有る胸の辺りからボンヤリとした青白い光の玉が出たと思うと俺の中に吸い込まれていった。


 気になった俺はステータスを確認すると

名前〈シューイチ・ハヤカワ〉

メインジョブ・テイマーLv.5

モンスター

1・チェンジゴーレム▼

サブジョブ・オールメイカーLv.4

スキル▼


(隠しスキル)▼

テイマーのレベルが上がり、ちゃんとチェンジゴーレムがテイムされていた。


 ちゃんとテイムされたことを確認すると俺は漸くゴーレムの拘束を解くことにした。俺が離れるとゴーレムは直ぐに立ち上がり俺の前に跪いた。


「折角仲間になったんだし名前を付けてやるか。」

(俺にネーミングセンスは無いしここは安直でも響きが良いのにしよう。)


「これからお前の名前はレムだ。

 もう跪かなくて良いぞ、お前はこれから俺の相棒だ。」


そう言うとレムは立ち上がり、俺に向かって頷いた。

詳しいステータスはまた次回書きます

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