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マーメイド
月明かりの下 浜辺を歩く
静かに揺らぐ波を眺めてた
耳をすませば聴こえてくる
波が奏でるラプソディー
もう一度逢える気がしたからか
灯台の方へ歩いてった
真夏の夜の幻は
忘れることが出来ないみたい
最初から僕は知っていた
知っていたけど納得出来ず
神様ってのは残酷なんだね
苦笑したあと少し泣いた
もう二度と逢えないんだろうね
分かってはいるんだけど
真夏の夜の幻は
忘れることが出来ないみたい
砂の上に想いを描いた想いは
波に飲まれ流された
真夏の夜の幻は
忘れることが出来ないみたい
真夏の夜のロマンスは
波にさらわれ流されていった