表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/22

第十三話 カミンライナを旅立つ

 城門を後にした俺は、街にある料理屋に行き、夜ご飯を済ませることにした。

 メニュー表がなさそうだったので、店員さんのおすすめを頼んだところ、肉のステーキと野菜のスープがテーブルに届いた。

 ステーキは肉の臭みが結構残っていて、野菜のスープは味が薄く、ほぼ味付けがされてない感じだった。

 うーん、今後食事はちょっと考えないといけないな。

 せっかくなら美味しいご飯を食べたいし。

 食事を終えた後は冒険者ギルドの宿舎に戻ったのだが、ここで問題が発生した。

 宿舎に戻ると受付の人が声を掛けてきて、どうやら明日の昼には今使っている部屋を空けないといけないらしい。

 後から分かったのだが、冒険者ギルドの宿舎は最高でも2日までしか借りれないみたいだ。

 2日借りた後は一週間あいだを空けないといけないらしい。

 やはり無料で使える場所とあって使用する人が多いから、2日までというルールを設けているらしい。

 これは明日には、旅の装備を揃えておく必要がありそうだな。

 となると、明日は朝から色んなお店を回る必要がありそうだし、今日は早めに寝よう。

 俺は明日に備えて部屋のベッドで眠りについた。



 ◇ ◇ ◇



「さて、旅の装備を揃えにいきますか」


 今朝は例のごとく、宿舎の食堂で提供されている無料の朝食でお腹を満たした。

 食堂のおばちゃんが「今日もいっぱい食べて頑張るんだよ」と言ってくれたので、朝から心も満たされて、気持ちがいい。

 出来るならもう少しここに居たかったな。

 俺は受付に向かい部屋の鍵を返却して、チェックアウトを済ませた。


 それじゃまずは、鞄を見に行こう。

 昨日エリシアさんにこの街で鞄を売っているお店を聞いた所、広場の近くの雑貨屋がいいという話だったので、取り敢えずそこに向かってみる。


「すいません!」


 雑貨屋に着いたのだが、店内は薄暗く店員さんが見当たらかったので、大きな声を出してみた。

 すると、店の奥から杖に支えられてようやく歩けそうな腰が曲がった白髪の老人の店員が現れた。


「はい、いらっしゃい。今日は何をお探しで」


「鞄を探しにきたのですが」


「そうか、じゃったらこっちに鞄を置いておりますぞ」


 俺は老人の店員に案内され、鞄が沢山置いてあるエリアに向かった。

 そこには背中に背負うタイプの鞄や肩にかけられるタイプの鞄など用途に応じた鞄が置かれていた。


「ゆっくり見ていってくだせぇ」


 うーん、旅に適した鞄でいうとやっぱり背中に背負うタイプの大きな鞄だよな。

 けど、大き過ぎると自転車に乗っている時に邪魔になりそうだしな。

 俺がどの鞄にしようか迷っていると、老人の店員が声を掛けてきた。


「そういえばお客さんは何の為に鞄を買いに来られたのじゃ?」


「これから旅をして回る予定なので、その時に使う鞄が欲しいなと思いまして」


「なるほど、旅に出られるのじゃな。じゃったら、これなんかはいかがかのう」

 

 そう言い、老人の店員が見せてきたのは腰につけれそうなぐらい小さい鞄だった。

 これだと旅の装備を入れれないから、ちょっといらないかな。 

 そんな事を思っていると、老人の店員がこの鞄について説明し始めた。


「これはマジックバッグでのう、容量も結構入るのじゃ。若干の時間停止機能もついておって、食べ物も腐りづらくなるから旅にはうってつけな鞄だと思いますぞ」


 そっか、この世界にはマジックバッグがあるんだった!

 このサイズだったら自転車につけれろうだし、身軽になってすごくいいな。

 だけど、凄く高いんだろうな……一応聞くだけ聞いてみるか。


「これは凄くいいですね。ちなみにこちらはいくらでしょうか?」


「これは金貨25枚ですな」


 うーん、やっぱり高いな。

 俺の今の所持金が金貨48枚だから、半分も無くなってしまうのか。

 けど、今後の事を考えるとマジックバッグはあって困るものじゃないしな……

 所持金が半分も減るのは大分痛い出費だけど、今後の事を考えるとマジックバッグがいいよな。

 ――よし、このマジックバッグを買おう!


「分かりました。では、こちらのマジックバッグを購入させてもらいます」


「ありがとうございます!」

 

 俺は金貨25枚を老人の店員に支払い、マジックバッグを手に入れた。


 雑貨屋を出た後は、街の市場に行き果物とパンを購入した。

 本当は野菜や肉を買って自分で料理をしたいんだけど、今は所持金を調理器具に回せないので我慢する事にした。

 その後も色んなお店を回り、旅に必要そうな装備を整え、買ったものを全部マジックバッグに入れていった。

 よし、これで旅の装備は整ったな。

 じゃあ、この街とそろそろお別れしますか。

 けど、その前にトレイシーさんとラミナスさんには挨拶をしておこう。

 俺は冒険者ギルドと教会に行き、2人に挨拶を済ませた。

 2人とも寂しがってくれていて、少し嬉しかった。

 挨拶も済ませたことだし、出発するか。

 俺は城門に行き、門兵の人と挨拶を交わし、カミンライナの街を旅立った。

お読みいただきありがとうございます。


感想・ブクマや、評価ボタンで応援してくださると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ