第十一話 ステータスの確認
服屋を後にした俺は冒険者ギルドの宿舎に帰ってきていた。
宿舎に帰ってきたのは、ある事を確認したかったからだ。
――そう、ラミナスさんが言っていたステータスの確認だ。
街の広場で確認しても良かったのだが、ラミナスさんが他人のステータスを確認出来る人が稀にいるって言っていたから、念のため人目につかない宿舎に帰ってきた。
もし俺が最高神様の加護を持っていると誰かにばれたら、当分自転車での旅が出来なくなってしまうからな。
念には念をってやつだな。
じゃあ、早速ステータスを見てみるか。
ネット小説とかだと確か「ステータスオープン」と言ったら、ステータス画面が出現していたよな。
『ステータスオープン』
【 名前 】 ソウダ・イブキ
【 性別 】 男性
【 年齢 】 20
【 種族 】 人族
【 職業 】 異世界からの転移者
【 レベル 】 1
【 体力 】 350
【 魔力 】 25000
【 加護 】 最高神の加護
【 魔法 】
【 スキル 】『自転車』『ステータス』
すると、俺の目の前に半透明のウィンドウ画面が出現した。
そこには名前、性別、年齢、種族、職業、レベル、体力、魔力、加護、魔法、スキルが表示されている。
「まるでゲームの世界に入り込んだみたいだな」
俺の職業が異世界からの転移者になっているな。
最高神様の加護がばれるのもまずいけど、職業がばれるのもまずそうだな。
気を付けよう……
その後、ステータスをよく見ていると、俺はある事が気になった。
スキルの『自転車』の所に1という数字が表示されているのだ。
「なんだこれ?」
俺は気になってスキル欄の『自転車』を押してみた。
【 名前 】 設定なし
【 概要 】 想田絆妃が最高神より与えてもらった自転車
【 レベル 】 1
【走行距離】 0
【 機能 】 なし
すると、ウィンドウ画面が変化して自転車のステータス画面が出現した。
そこには名前、概要、レベル、走行距離、機能が表示されている。
「おー! 自転車にもステータス画面があるんだ! うん?」
何故か名前の欄が光っている。
俺は取り敢えず名前の欄を押してみた。
――すると、名前を入力するウィンドウ画面が出現した。
「自転車の名前か……うーん」
船とかだとよくあるのは○○号とかだよな。
けど、これから長い旅を共にするんだし、愛着が湧くような名前にしたいな。
――よし、この名前にしよう!
「お前は今日からソシウスだ!」
ソシウスはラテン語で仲間という意味で、俺がこの世界で初めて出来た仲間の様な存在だからそう名付けた。
俺はウィンドウ画面でソシウスと入力した。
すると、先程まで光っていた名前の欄が光らなくなり、『スキル』の所に表示されていた数字も消えていた。
恐らく『自転車』に関して何かあると数字が記載されるみたいだな。
「よし、これで一旦ステータスは全部確認できたな」
ステータス確認を終え、ふと窓に目をやると外が大分暗くなっていた。
俺はステータスを確認するのに夢中になって、ある事を忘れていた。
「あっ、そうだ! 城門に行ってエリシアさんに会いに行かないといけないんだった!」
俺は急いで宿舎を出て、城門に向かった。




