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二話

「お、いたか」


進み始めること数分、二体目の魔物と出会うことができた。一体目と変わらずゴブリンだ。相手は変わらず素手だし、前と同じ形で倒せるはずだ。


「おりゃ」


俺は前の時と同じように頭に向かって金属バットをフルスイングした。


「グギャ」  


すると今回は一発でゴブリンが動かなくなる。


「よし」


二回目なので慣れて前より力を入れる事ができたからだろうか。一発で倒す事ができた。それてもステータスには書かれていないがSTRつまり力のステータスもレベルアップで上がっていたりするのだろうか。要検証だな。後、ドロップした魔石は忘れずに回収しておく。


「この調子でどんどん狩るぞ」


そうして俺はどんどんとダンジョンを進んでいき、数分ごとに一体のゴブリンと遭遇し、順調に金属バット一発で倒していった。


「これで十体目か」


倒したゴブリンが十体を超えようとしている時、俺は確実に力が前よりみなぎっているのを感じた。これが俺の今のステータスだ。


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LV 5

HP 20

MP 16

SP 4


・エキストラスキル

経験値十倍

・スキル

なし

----------


ステータス欄にはレベルとHP、MPとSPの欄しか無いが確実に力に関するステータスが存在することを俺は確信していた。レベルが5になったことで前よりも早く動けたり、強くバットを振る事ができるようになったことを実感できる。書かれてはいないがSTRのような項目は存在するのだろう。それを見ることができるスキルだったりがあるのかも知れないな。それにしてもSPというのは何か気になる。今4ポイントあるが、半透明のウィンドウを押しても反応しない。ステータスを開く時に「ステータス」というように、何か合言葉でもあるのだろうか。今スマホを持ってきてはいるが、敵がいるこのダンジョンで調べるのは危険過ぎる。帰ってから調べるか。俺がそう思いながら進んでいると今までとは違う景色が広がっていた。


「階段か、、、」


そう、今まで出てこなかった階段がそこにはあった。下に降りるとゲームならより強い敵が出てくるはずだ。いけるか、、、?


「、、、よし」


今まで苦戦せずにここまでこれた。敵が多少強くなったとしても対処できるはずだ。なによりダンジョンに入ってまだ三十分程度しかたってない。体力はまだまだ残っていた。


「行くか」 


俺はそうつぶやいて階段を降りていく。階段は円を一周したあたりで終わっており、次の階層が広がっていた。見た目は一階層とそう変わらない。でこぼこした土の壁が続いており、光源はないのにうっすらと洞窟の中を見渡すことができる。俺はそのままダンジョンの中を前と同じように進んでいった。すると、またゴブリンと出会うことになる。ただ、前とは違う点が一点あった。それは、小さなナタのような武器を持っていることだ。


(前と同じように一撃で倒せれば武器を持っていても関係ないはずだ)


俺はそう思い、相手が俺に気付く前に先制攻撃をする。すると、一階層のゴブリンと同じく、一撃で倒すことができた。倒した敵の死体が消えていく。その時、持っていたナタも同じように光の粒子となって消えていった。武器も一緒に消える感じか。でも、ゲームの感覚でいうなら、確率でドロップする可能性はあるかもな。


(この階層も先手で一撃で倒せれば前の階層と難易度は変わらない。よし、こうなったらどんどん魔物を倒していくぞ)


俺は勢いそのままにダンジョンを進んでいき、出会ったゴブリンは一撃で倒していった。武器を持っていても使わせなかったら関係ない。俺はまたその調子で十体ほどの武器持ちゴブリンを倒していった。その後のステータスがこれだ。



----------

LV 8

HP 26

MP 22

SP 7


・エキストラスキル

経験値十倍

・スキル

なし

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相変わらずレベルが1上がるごとにHPとMPが2、 SPが1上がっている。これでは渋すぎるのでレベルをさらに上げれば上昇量も上がっていくのだろうか。それとも上昇量にも個人差があって俺は低い方だったり、、、それだったら嫌だな。

そうして、三十分ほど進んだところでまた階段が出てきた。俺はさらに降りるか少し考える。まだダンジョンに入って1時間しかたっていないし、体力はまだ残っている。レベルアップの影響で体力も上がっているのかも知れない。さらに、力が前よりみなぎっているのを感じる。軽く金属バットを振ってみるが、ブンブンと大きな音がなり、前よりも振る速度が上がっている。多分「経験値十倍」の影響で俺は今いる階層の適正レベルより上のレベルになっているのだろう。このまま降りても問題ないという確信があった。


「よし、降りるか」


俺は少し迷ったが、降りてみることにした。さらに下にはどんな魔物が待っているのだろう。

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