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The Cross Bondー世界のアクセス権を持って生まれた女の子が織りなす物語  作者: 夜桜一献
The Steal Bride of Evil Godー邪神の花嫁を強奪せよ
207/223

The Steal Bride of Evil God 41

 氷柱が初手全開で、人狼化を発動させる。女性は男性と違い、全身狼になる事はない。それからすぐにお互いに近距離戦に持ち込んだ。互いに属性的に相性が悪く、氷を蒸発するか或いは凍りつくかのどちらかの決着が付く。銀次は拳に炎を纏わせているが、氷柱は足に氷を纏っている。靴が一回り大きくなってプロテクター化しているようにも見えた。銀次の拳を蹴りで捌きながらヒット&アウェイを繰り返しダメージの蓄積を狙っている。銀次も作戦が読めたのか後方へと下がった。蹴りを受けた拳にひんやりとした冷気を感じると氷柱が殺しに来ているのは肌で感じ取れる。もう何度か受ければ凍傷で使い物にならない。氷柱が地面をとんと足踏みするとリングに幾つもの氷柱ひょうちゅうが生まれる。銀次が氷柱の腹に拳で一撃を入れると、氷像が砕け散る。すぐ後ろで構えていた氷柱がカウンターで蹴りから始まる連撃を繰り出し、最後に回し蹴りで吹き飛ばすと、発生させた氷柱ひょうちゅうにぶつけて砕け散る。後頭部を激しく打ち付け、血がだらりと落ちる。


「お兄さん、舐めてると死んじゃうよ?」


「ああ、済まねえ。確かに舐めてたわ。ちょっと本気で行かせて貰うぜ」


銀次も、半分人狼の力を解放させる。耳が伸び、犬歯が伸びて筋肉も膨張を見せた。


氷柱と銀次の戦いを、リング外から晃と葵は観戦しながら眺めている。


「どっちも強え。天敵同士ってのもあるけど、攻撃がお互い致命傷だからああやって相殺するしかねえ」


「確かに、相手の攻撃を食らわない様に当てにいってるな」


銀次が右手に巨大な炎の塊を圧縮して放ち、氷柱が地を這う様に伸びる氷柱ひょうちゅうを出現させ、ぶつかるも熱気により溶けて蒸発する。距離をつめて炎を氷柱にぶつけると、炎を蹴りで弾き飛ばす。足の氷が砕け散り、片足が軽度の火傷でひりつく。お互いに距離を詰めて蹴りと拳がぶつかり合う。冷気と熱気が爆発して水蒸気爆発を起こし、会場に衝撃が迸った。次の瞬間には氷柱はリング外に吹き飛んでおり、銀次は勝利者としてアナウンスを受けた。銀次は会場のVip席から眺めているであろう神美と死焔、そして王禅の匂いを嗅ぎ取り、大歓声の最中リングから離れた。




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