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For Whom the Bell Tolls 38


 吉備真備とは、日本の陰陽師の祖とも言われる人物とされる。遣隋使として当時の中国に渡り文化を学び日本へ伝えたとされ、その際に様々な逸話や伝説を残した。覆面の男が二丁拳銃を発砲すると、十四郎が刀で捌く、弾丸はその男の霊力を放出するタイプの為弾切れは無い。十四郎が防いでいる間に真備が印を組み地面に巨大な陰陽の魔法陣が光輝く。周囲が様変わりして真備が創り上げた結界の中へ二人は放り込まれる。更地から、大きな寺院の武闘会場の様な決闘場へと場が形成されると、二人が状況が読めずに警戒する。


「真備様これは⋯⋯」


「二人は今我が創り出した結界の中に居る。何お主が心配する事等微塵も無い」


発砲が見えて鬼が真備の前に現れてクロスガードして主人を守る。手に大き目のサイコロが出現し、それを地面に放り投げて五の目を出す。すると覆面の男の重力が重くなり、動きが鈍重になった。十四郎が好機と見て距離を詰めて一閃を放つも最大出力の霊子剣で受け止められる。真備が背後に回って一太刀入れると血飛沫が舞う。重力が元に戻り、手傷を負わされた覆面の銃士は二人と距離を取る。真備は十四郎にサイコロを投げて投げろと指示を出した。相手も武器を替えてマシンガンを放つ。吉備が回避しながら耐えていると

十四郎が一の目を出す。何が起こるか静観していると

ー匹の兎が覆面の男の周囲を徘徊する。気が散るレベルでの構ってアピールに思わず男も攻撃をピタリと止める。かかったなアホがとでも言うように兎が目を光らせる。脚で蹴りを食らわせると、宙に体を浮かせる程の衝撃が入った。男が体勢を整えると、またサイコロを放り投げる光景が見え今度はニの目が出る。舞台の観客席からいつの間にか出現していた幾人もの弓兵の矢の雨が降り注ぎ、防ぐ為に足を奪われる。その隙に、十四郎と吉備も同時に突撃して刀を突き刺す。血を吐き、体から血を流しているにも関わらず男もまだ冷静に状況を俯瞰している。


「賽の目で相手に多少の不利を強いる呪術結界・・・何かギミックがあるな。時間制約と呪術不利を強いる為に履行出来なかった場合の自身の制約もあると見た。だが我が天使の権能に比べれば大した事もない。恐れ慄くが良い、守護天使の威光の前にひれ伏せ!!」


初めて覆面の男が声を発した。何かあると見て二人は離れて距離を取る。


「単純な術式程良く嵌まるものですけどねぇ」


実際、隙だらけで攻撃が良く通った。覆面の男の存在が原子に還り再構築される。金属生命体の様な鳥の顔を持つ存在へと変化し怒りの咆哮を上げた。








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