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幻想奇譚

宵酔

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

お腹を壊すのも悪くないと思った本日。


日常に潜む非日常、というのは存外、私が知らないだけで身近にあるのかも知れません。そしてそれは、本当に小さなきっかけが元でお気づきなるのかも知れません。


文月は既に初夏で御座います。室内を冷やし、体を冷やし、ただ夏の篝火に微睡む毎日でございます。そんな日故に、本日は駅構内をふらりと散策しとう御座います。実は前々から気になっていた、とある場所があるのです。

駅のホームを降りて、徒歩数分。柔い光の灯る蛍光看板が御座います。花模様の中心には『宵酔』の文字。いつも看板を横目に素通りしてしまいましたが、その光に釣られ、何時も気になっておりました。故、本日はそんな、よいの街に繰り出そうと思うのです。

自動ドアを抜けると、そこは飲食店街が広がっております。とんかつ屋さん、うどん屋さん、お寿司さん、けれども基本的には居酒屋さん。何処もシャッターが閉まっていて、凍てつく夜をひしひしとお伝えになるのです。

見上げると、剥き出しの天井が真夜中に塗りつぶされております。漆黒の夜が真上から見下ろしているのです。故に今の、午前の光は此処には届きません。唯一、連なった赤提灯だけがささやかな熱をお伝えになるばかりで御座います。

何だか夏祭りの終わりを連想させます。盛るだけ、盛り、燃えるような喝采と共にお神輿が通り過ぎた様を、盛者必衰の理の静けさを、凄まじい雰囲気で訴えるようです。

あぁ、でも嫌いでは無いのです。その過ぎ去った華やかさも、爛れる様な熱も、決して。ただ密かな甘さと共にひっそりと心に灯るのです。


そんな午前の夜で、胸を満たした後、私は静かに家路に着きました。リビングには父さんが。私の姿に気が付くと、切れ長な目を殊更細め、静かな声色で私にお伝えなさります。

「渡、今日は近所でお祭りがあるそうだよ。君が小学生の時の栄は失われているけれど、気になるなら見に行くと良い」

「まぁ、似た景色を本日、拝見させて戴いたのですよ」

父さんはその話を聞くと、静かに耳を傾けて下さいます。

「宵酔の話で御座います」

雰囲気をぶち壊す作者の発言です。

渡とぱぴぃの雰囲気を粉砕する作者です。


夏の篝火に微睡む。

というのは、炎天下の陽炎と熱中症から。

陽炎の揺らめきと、頭がぼんやりする感じから。

渡ではなく、作者か訳すと、

本日、外歩けないよ( '-' ) 熱中症だよ( '-' )

というノリです。文学って凄いですね。

言葉一つでえげつなく印象が変わる。


話のきっかけは、私がお腹冷やした事にあるんですよ。クーラーを胴体に浴びまくった結果、御手洗に駆け込んだ先は宵街でした。故に実在します。


宵酔、盛者必衰の理を表しているようで好きですよ。

夜は灯りが灯って華やかだけど、朝は薄暗くて無愛想なところが。

近くのお祭も昔よりも随分と縮小されてしまいました。

虚しい。盛者必衰。


図書館の話書きたいなー。

本の森彷徨ってたら、懐かしい蔵書に触れて、家に帰った話。


生々しい話も書きたい。書きたい話、沢山。

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