サンドイッチもジャガイモも、和訳で意訳だから気にしない
こんばんは。
エッセイに感想つけようとしたら、エッセイ一本分になりそうだったので投稿することにしました。
絹ごしホルモンです。
最近また、異世界での言葉の選び方に関する話をランキングで見かけるようになったので、私も持論を語ってみたいと思います。
先ずはこちらをご覧下さい。
「LO&pf3yyG1C34AZr#Oy*ID#DHHUDGaBpLFlJv=nJ*DSi2XT503of@kS_=WXJ=pYc@+N2+W2aVv.eadzJuChLAFQv41kN+6N@X」
「cKIcFpT4e*G_RO9qJ@#xOP5I4k#8MglsWb1jKjUVm+LT4e@*90j%OD#r&%qDRHr@Nk_0V7dMg$_HrWo4xxuf#tM_2ANqTMx@」
何を言っているかわかりますか?
わかりませんよね。
これは私の作品の一つで舞台になった世界の言葉を、ギリギリまで向こうのテイストを残して、私たちの世界の文字で表したものです。
因みに私も読めません。
読めるわけねーだろこんなの。
でも、今回は読める体で進めさせてください。話進まなくなるんで。
私は異世界サンドイッチとかジャガイモとか、その辺りの話は全部、『翻訳レベル』の話だと思っています。
翻訳のレベルが高ければ、意訳としてガンガンこちらの世界の固有名詞が出てきますし、逆に低ければ、かなりの単語が向こうの世界の言葉のままになるはずです。
ちなみに上の会話を最高レベルに日本語に意訳すると、
「そのアメリカンドッグって、どの店で売ってるんですか?」
「この道を300mくらい進んだ先にある、ファストフード店ですよ」
こんな感じ。『アメリカ』とか出てきちゃってますけど、この会話だけで内容は100%伝わるはずです。
対して、異世界言語こだわりMAXの方の思考を予想した上で、それに合わせた翻訳レベル。
「そのカーロペスって、どの店で売ってるんですか?」
「この道を300メルトくらい進んだ先にある、飲食店ですよ」
……一応言っておきますが、カーロペスとメルトに対する説明は必須です。
さらに言うと、この会話文の後に『因みにカーロペスは~で、メルトは~』なんて書き方をしてはダメです。
この前後の話の中で、自然と単語の意味がわかるような描写を作らなければいけません。
ちなみにこれ以上翻訳レベルを落とすと、
『飲食店→アコライア』
『道→ロドン』
『売っている→ソリウしてる』
になります。
さらに落とすと、もう日本の文法ですらなくなるので、読むのはより困難になります。
さて、ここまで書いた通り、意訳レベルを落とすほどに異世界感は強まりますが、説明の難度は高くなります。
後は、ご自身の拘りや、その単語を異世界語のまま使うことで、どれだけ物語が面白くなるか、ですね。
願わくば、異世界語が異世界語であるだけで良い、と思う人たち対してではなく、私のような緩いタイプが、意味を覚える煩わしさを強いられて尚『こっちの方が面白い』と思える異世界語であってほしい。
今のところそう思えたのは、『魔弾の王と戦姫』の『アルシン=メートル』くらいですかね。
弓主人公なので、距離の単位は頻繁に出てくるので、この言葉はオリジナルでよかったと思います。
因みに私のデフォは
「そのコーンミールドッグって、どの店で売ってるんですか?」
「この道を300メートルくらい進んだ先にある、飲食店ですよ」
こんな感じですね。コーンミールはググって初めて知ったんで、直感的には伝わらなそう。
でも、いくら気にしない系の私でも、さすがにアメリカンドッグは躊躇します。
ただ、どんな単語でも『おかしい』ってことはないと思うんです。
それを言うなら、そもそも異世界人である彼らの言葉が、日本の文法で、我々が理解できる文字になっていること自体がおかしい。
全ては和訳で、意訳です。
翻訳のレベルが違うだけ。
練られた設定による単語も、日本語そのままでも、本当の異世界語に戻したら全部同じ。
私は、そう思っています。