第7話「ファミレスへ行った」
なんやかんやあったけどもことねは落ち着いた生活を送れていた。小説が好きなことねはずっと本を読んでいた。
「………………」「………ジーッ…」
「あの、ケノ?ずっと私を見つめてきてどうしたの?」
「あ、えっと…もうすぐお昼になりますけども…もしよろしければここに行きませんか?」
ケノが見せてくれたチラシには最近リニューアルされたらしいファミレスが載っていた。
「ファミレスかー。いいね。一緒に行こうか。」
「は、はい!コムギさんも一緒に行きませんか?」
ずっと家事をしているコムギにも声をかけた。
「すみません…これからまだしなきゃいけないことがあって…」
「そっか。それじゃ二人で行ってこようか。」
というわけでことねとケノが一緒に行く事になった。が…
「お?ケノとことねだ。二人でどこにいくんだ?」
カコとくるみが話しかけてきた。
「今から二人でファミレスに行くんですよ。良ければお二方もどうです?」
「行くー!」「それじゃあ行こうかな。」
そして四人でファミレスへ行ったら
「いらっしゃいませ~」
赤髪の狐耳なウェイトレスさんが迎え入れてくれた。
「あれ?きおりさん?ここで働いていたんですか??」
「あら、ケノちゃん!無事に着いたみたいでよかったわ。四人で席にご案内いたしますね~。」
きおりさんという人から案内されて席についた。
「ご注文は~?」「えっと…ナポリタンで。」「あたいは唐揚げ定食!!」「私はグラタンで。」「私は…ハンバーグ定食とポテトとオムライスを…!」
ケノ…見た目は細目なのによく食べる方だな…と三人は思いながらもきおりさんのはなしを進めた。
「それで?ケノ、あの人は知り合いなの?」
「はい、昔から元の村の私の家の近くに住んでいてお世話してもらっていたんですよ。ここの近くまでもテレポートまで送ってもらっていましたし。」
「テレポート?あれってかなり難しい魔法だぞ?あたいでもかなり難しくてあまりやりたくないやつ…」
「きおりさんは他の魔法は使えないけどテレポートだけは正確に出来るんだよね?」
「そうなんですよ~。テレポートって難しいのですけどそのおかげで覚える人がいないからそういう意味でも助かる感じなんですよね~。」
などと会話していると(きおりさんもいつの間にか参加していた)
プルルルルルル
「カコ、電話がかかってきているぞ?」「あ、本当だ。ちょっと出ますね。もしもし~どうしたの急に…」
{カコーーー!!!!!!助けてほしいのーーー!!!!!!今すぐにきてほしいのーーー!!!!!}プッ「…今から近くの山のふもとまで行ってきますね…」
「誰からかかってきたの…?泣きそうな声だったけども…」
「私の昔からの知人だよ…でもここまでな感じは初めてです…早く行ってあげないと…」
「それでしたら私が送っていきましょうか?その辺りならテレポート設定されてますし…」
「本当ですか…!?それでしたらお願いしたいです…!三人もできればきてほしいのですけど…」
カコにお願いされて近くの山のふもとまで行くことになったが一体何が待っているのか…
「お支払いは4,500円になります。」
まずはお支払いをしてから行く事にした…!!