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2 キャラクタークリエイト



 美月と二人で早めの昼食を食べた。12時からサービス開始なので美月が早くしてとお母さんに頼んでいたので。


「ふぅ、ごちそうさま! やっと始まるね〜《OLF》。楽しみだよね」

「そうだね。NPCも人と変わらないっていうし、かなり作りこまれてるっぽいから楽しみよ」

「あんまりゲームばっかりやっててもダメよ?」

「わかってるってー。あっ、智月姉ぇ! 始まるよ!」

「はいはーい」


 お母さんの小言を逃げ、駆け足で階段を登る美月を横目にお手伝いの洗い物を済ませて私も自分の部屋に行き準備する。そして電源を入れてOLFを起動する。時刻は丁度59分。さて、始めますか。


『《OLF》を起動します。』


 タイトル画面が出てきてカウントが始まる。10…9…………1…。


 カウントダウンが消え、タイトルも消えると一面真っ白な部屋?のような空間にきました。

 目の前にホテルの受付嬢みたいな人のホログラムが現れ、


『ようこそ、《ONLY LIFE FANTASY》の世界へ。私はサポートAIのアイちゃんです。…さっそくあなたのキャラクターを作成しましょう』


 サポートAIでしたか。この人にも人格があるみたいです。お茶目なのはわかりましたが恥ずかしがるのなら何故やったのです? そんなことを考えていると目の前に自分の姿のホログラムが出てきました。自分の前に自分が立っているのは不思議な感覚です。では、キャラクリしますか。


 かなり色々といじってみたけれど違和感がすごかったので結局元に戻し、髪と目の色を変える。まぁ、これがいいですか。せっかくのゲームなので、髪は腰までのロングの銀髪、目は鮮やかな赤にしました。フワフワではなくサラサラの方です。ゲームなら手入れも不要ですし、せっかくならと伸ばしました。髪を切ることはゲームの中で可能ですし。伸ばすのは課金が必要ですけど…。保存っと。


『キャラクタークリエイトが完了しました。次に種族を選択してください。』


 種族ですか、迷いますね。どれどれ……


 ・人間

  全てにおいて平均的な種族。


 ・獣人

  狼、狐、獅子、虎、熊、兎の六種類が存在。種類により長所が異なる。狐以外は基本的に魔法が苦手な種族。

  狼=DEX 狐=INT 獅子=STR 虎=AGI 熊=VIT 兎=MND


 ・エルフ 

  INT、AGIが高く、VITが低い種族。


 ・ドワーフ

  STR、DEXが高く、AGIが低い種族。


 ・龍人 

  VIT、STRが高く、DEXが低い種族。


 ※獣人と龍人は外見の比率を自由に決定できる。


 ・人外種


 人間はなしとして、どれにしましょうかね。獣人と龍人は見た目をいじれるそうですが……。そういうことですか。二足歩行する熊さんが可能っと。なんかかわいいですがこれもなし。他のもこれだ! というものがありませんし、人外を選んでみますか。


『人外種が選択されました。操作にコツが必要だったりとマニアックな人向けになります』


 人外はかなりの種族がありますね。妖精系にウルフなどの動物系、ゴブリンなどの魔物系。会話可能でないとNPC、つまり住人にたおされる。回復薬も使えない。ですが人外には種族の進化が可能、進化時にリビルドも可能らしいですし。結構魅力的です。何にしましょう………。


 スケルトン!! これはなかなかに楽しそうです。進化先も沢山ありそうですし。進化先や職業、獲得スキルなどはプレイヤーの行動に影響されるらしいので楽しみですね。




 名前:

 種族:スケルトン 

 Lv:

 属性:闇

 スキル


 種族スキル

 《斬撃耐性 Lv1》《HP自動回復 Lv1》《下級不死者(アンデッド)》《打撃弱点》

 称号:




 《斬撃耐性》

  斬撃ダメージを軽減する。レベルに応じて効果が上がる。


 《HP自動回復》

  HPを自動的に回復する。レベルに応じて効果が上がる。


 《下級不死者(アンデッド)》 

  陽の光によってスリップダメージを受ける。

  光属性属性の被ダメージ3倍。

  闇属性属性強化:小

  闇属性属性耐性:中

  暗視。

  状態異常無効。

  食事不要。


 《打撃弱点》

  打撃ダメージ3倍。



 いかにもスケルトンといった感じですね。β版の通りこのゲーム、ステータスの数値はマスクデータなんですよね。

決めました、スケルトンにしましょう!! …美月、お姉ちゃんは骨になるよ。

 

『種族をスケルトンに決定しました。それでは初期スキルを10個選択してください』


 スキルは初期のものだけでもかなり沢山あって迷います。とりあえず、ステータス強化系と《鑑定》《識別》はとっておきましょう。β版では有用とされていたものですし。あとは…。


「何かいいスキルはありませんかね…」

『おすすめをいくつかご紹介しましょうか?』


 声に出ていましたか…、恥ずかし…。せっかくなので教えてもらいましょう。

 色々教えてもらいスキルを決定。


『スキルを決定しました。それでは名前を入力してください』


 クロエでいいでしょう。ミドルネームですがファンタジーっぽいですし。


『重複無し。決定しました。最終チェックをお願いします』


 名前通りましたね、良かったです。




 名前:クロエ 女

 種族:スケルトン

 Lv:1

 属性:闇

 SP 10


 スキル

 《剣術 Lv1》《STR強化 Lv1》《INT強化 Lv1》《AGI強化 Lv1》《採掘 Lv1》《錬金 Lv1》《鑑定》《識別 Lv1》《感知 Lv1》《言語 Lv1》


 種族スキル

 《斬撃耐性 Lv1》《HP自動回復 Lv1》《下級不死者(アンデッド)》《打撃弱点》


 称号:




 見た目は完全に骨ですね。私らしいところは全くありません。キャラクリした意味が現在、全くありません。見た目の種族補正がすさまじいです。…胸も消えましたよ。決定と。


『これでキャラクタークリエイト終了です。おつかれさまでした。では、これからチュートリアルを開始します。』




《剣術》

 剣を使った攻撃の威力を上昇させる。レベルを上がると効果が上がり、アーツを取得できる。


《STR強化》

 マスクデータのSTRを強化する。レベルに応じて効果が上がる。


《INT強化》 

 マスクデータのINTを強化する。レベルに応じて効果が上がる。

 

《AGI強化》

 マスクデータのAGIを強化する。レベルに応じて効果が上がる。


《採掘》

 採掘ポイントが見えるようになる。レベルに応じてアイテムの品質が変わる。


《錬金》

 錬金術を使うことが可能。レベルに応じて生産するアイテムの種類が増え、品質も変わる。


《鑑定》

 アイテム、モンスター、人物の名称が分かる。


《識別》

 アイテム、モンスター、人物の詳細が分かる。レベルに応じて効果が変わる。


《感知》

 自分の周囲や自分に対する攻撃を感知できる。レベルに応じて範囲が変わる。


《言語》

 言語を習得しやすくなる。レベルに応じて効率がかわる。人外種の物理的に会話不能な種族でも会話が可能になる。

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