表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激震  作者: 貼りマグロ
3/16

開発区域、ショッピングモール~始まり~

 「へぇ~なかなかおしゃれなところじゃない、これならいくらでも買い物したくなっちゃうなぁ~」と、横目でちらちら勇をみる。


 「あ、あのなぁ! いくらなんでも」、と喉まででかかるがいいだせずに言葉を濁しこう言うのであった。


 「とりあえず、なんか食うか」


 といつつ、たまたま目に入った有名な某チェーン店のファーストフードに入っていくのだった。


 中に入ると、若い女性の店員が緊張した感じでいらっしゃいませとお辞儀をする、かなり練習したのだろうが標準語の中にかすかに訛りが感じられる。


 「メ、メニューは何になされますかぁー」緊張して語尾が上がる店員、勇は俺も最初はこんなんだったなぁと、バイトしていた学生時代を思い出す。


 「じゃあ、このオススメの限定の龍神バーガーのセットもらおうかな?」


 「あ、じゃあ私も同じのお願いします」


 真穂も勇と同じメニューを指差す、そこには黄色い文字でオススメとデカデカと書かれた実にバジルソースがうまそうなバーガーの写真が載せられていた。


 「ほう、こんな田舎で地方限定のオリジナルバーガーに出会うとは思わなかったな、これだけでも来た価値があるってもんだ」


 勇がそういいながら席にすわると真穂が少し笑いながら「なによそれー」と席につく。


 「いやいや、俺にとっちゃ旅先でそこの限定ものに出会うのは大切な事なんだよ」といいながらバーガーを食べようとした瞬間ー。


 ーズウゥゥンと、地鳴りがして激しい揺れがファーストフード店、いや辺り一帯を襲う。


 「キャアー」 「うわー!」とパニックになった店内の店員や客の怒号が飛び交う中、同じくパニックになっている真穂の手をひきカウンターの下に潜りこむ。


 そこにはさっきの店員ともう一人男性が避難していた、そして外からはガラガラと崩れる音と悲鳴が聞こえる。


 揺れが収まったとき、勇は目の前の光景が予想通りでないことを祈りつつ(実際にはそんな事はないとわかっているが)カウンターからでて、目の前に広がる光景に唖然として「嘘だろ・・・」そう呟くのが精いっぱいだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ