入☆学☆式
サブタイの☆には、特に意味はない。
むしゃくしゃしてやった。後悔も反省もしている(笑)
俺たちは三階にある教室に向かう。
窓からの日差しが眩しい。
やべぇ……。くらくらしてきた。
すげぇ帰りたい……。
教室に近付くたびに頭痛が………持病かよ
「えーっと。大丈夫?」
「え?なにが?」
何故か美帆が心配そうに聞いてきた。
なにがだろうか。体調ならバッチリだけど……
「なんか、顔が悪い……じゃない。顔色が悪いですよ?」
言い切ったよこの娘。
ははっ。顔が悪いってさ。いや知ってたけど。
だが面と向かっていわれると少しくるものがあるな。俺は気にしないが。
だが、今後の彼女の交遊関係のために、そんな失礼なことは思っても口には出さないほうがいいと教えてあげよう。
繰り返すようだが、俺は気にしないぞ?
「美帆。君の今後の為に、一つアドバイスをしよう」
「?どうしたんですか?雷渡君」
「高坂雷渡に五億ポイントのダメージ」
「へ?」
しまった!つい思ったことを口にしてしまった!?
……ゴホンッ。気にしてないぞ?
「雷渡君。教室に着きましたよ?」
あ、ホントだ。
俺達はいつの間にか、けっこう歩いていたようだ。
中に入ると、ちらほらと生徒がいた。
なるほど、彼らがクラスメイトか。
「と、席はどうすればいいんだろうか?」
勝手に座っていいのだろうか。
「あっ。黒板に『各自自由に座ること』って書いてありますよ」
なるほど
ならば、自由にさせてもらおう。
ガガシャッ ←隣の机三つをくっつける音
トンッ ←端の机に鞄を置く音
ガシャッ ←鞄を枕に机の上に寝っ転がる音
「自由すぎる……」
と、美帆が呟く。
「……フリーダム」
自由って素晴らしい
もちろん机は戻しましたよ?
というわけで
俺は窓際一番後ろという、何故残っていたのかが不思議なくらいのベストポジションを手に入れた。
ちなみに美帆は隣である。
さてと
始業式までまだあるし、読書でもするかな。
俺は鞄から、昨日買ったばかりの『新とある○術の禁書目録』の4巻を取り出す
ふむ。
やはり○書は面白い。今までは主人公の活躍がメインだったが、新訳になってからは話が細かく複雑になってきた。
やっぱ最大の特徴は、主人公がほとんど登場しないところだな。
物語のキーとしては出るけど、ご本人の出番がとても少ない。
主人公の登場回数を減らすことにより、さらに話に深みが増すとは……。
などと一人で考察していると、不意に隣から話しかけられた。「ねぇ雷渡君。担任はどんな人だと「美人」思…………ぅえ?」
俺は即答する。
まぁ現実はそんなに甘くないことは百も承知さ。
俺は二次元と三次元の区別がつかなくなった痛い子じゃない。
現実をしっかり見ている。
だから…………
本当に美人の先生が担任になったことに驚いた。
◆
「よし、全員いるな。今から入学式が行われる講堂に移動する。自己紹介はそのあとだ」
というわけで、俺たちは講堂に移動する。
ちなみに
この教室から講堂までは、かるく15分程歩かねばならない。
鬼か?この学校は……
◆
「……つづきまして、校長先生の御挨拶です」
と、進行の生徒(女子)が言う。
壇上の上の席に座っていたスラっとしたおじさんが、待ってましたといわんばかりに、スッ……と立ち上がった。
そしてマイクの前に立つ。
「コホン。えー、新入生の皆さん。まずは、入学おめでとう。そしてご苦労様。あの坂はキツイだろう。最初はみんなそう感じる。でも、それがそのうち当たり前になるから大丈夫さ。」
なら何故坂の上に造ったし………
「この学校の歴史は意外に長くてねぇ。なんでも、一番最初は、一軒の家が建っていただけだった」
ブラック・ジャックかよ
「そこには老人夫婦が住んでいたんだが、ある日おじいさんが突然『よし!学校でも造るか!』と叫んだそうだ。おばあさんは最初病気かな?と思ったがどうも違うらしい」
じいさん信用ないな
「このじじいは、本当に学校を造る気だとおばあさんが確信したのは、七夕の夜だったそうだ」
短冊に創立の願いでも書いたのか?いいじいさんじゃないか
「そこには、こう書かれていたそうだ
『無事学校が完成して、早くたくさんの女の子に会えますように(特に幼女)』」
前言撤回。ただの変態じゃねぇかクソジジイ。
「だから最初は小学校だったそうだ。それが、なんの因果か大学までのマンモス学校になった。
では、皆さんもこのおじいさんのように、夢をあきらめずに頑張りましょう」
この流れで締めるの!?
何故か校長の話は終わってしまった。
その後は、特に問題もなく進み、そのまま教室に帰って自己紹介をして帰宅した。
ちなみに、担任の名前は小堺港というらしい。
すげーお久しぶりです。
まぁ、どーせ誰も読んでねぇですよね ←卑屈
今度は頑張りますm(_ _)m