魔力の存在 2
二日目の朝がやってきた。
クレハはまだ静かな寝息をたてて眠っている。
突然、部屋のドアが勢い良く開かれた。
母「クッ、クレハ!!起きなさい!遅刻!!遅刻だってばよ!!」
母の慌ただしい声を聞きとっさにクレハは飛び起きる。
しかし、登校時間にはまだまだ余裕があった。
クレハ「脅かさないでよ!お母さん・・・、てかだってばよ?・・・」
とまだ疲れがとれきれていない声で言うクレハ。
母「ちっとも男らしくないクレちゃんに♪高校生活二日目から喝を入れてみました♪」
朝から元気によく透る声で言う母者。
(ク・・・クレちゃん・・・!?)
いままで一度もそのような名で言われたことが無いので、思わず動揺する。
クレハの頭に一瞬にしてきのうの夕食時のことが駆け巡る。
紅葉のように顔を真っ赤にするクレハはただ恥ずかしさのあまり俯いた。
母「ほら朝からそんな俯いてないで下に降りてらっしゃい?ご飯出来てるよ?」
真面目な声で言ってはいるもののニヤケ顔全開の母者。
クレハ「わっ、分かったから!!すぐ降りるから!出てけっ!!」
最後までニヤケ顔の母は部屋からログアウト。
(はぁ・・・)
二日目最初のため息をつくクレハ。
と、後ろからものすごい視線を感じる。
ゆっくりと振り返ってみる。
ニャルル「ご飯♪ご飯♪リャン♪リャンリャン♪」
ベットの上でダンスをしているニャルル。
それを見たクレハは、
クレハ「むっはぁ!!!!かわいいなぁ!もう!!」
ものすごい速さでニャルルを抱きしめ、ドアを勢いよく開き、さっそうと階段を駆け降りる。
きのうとまったく変わらない光景であること。
もちろんクレハは、そんなことはすっかり忘れていた。




