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34話:それじゃあとりあえず資料作りをしていくか(大神&委員長視点)

 晩飯を食い終わってしばらくして、前島は自宅に帰った。


 そして帰り際に前島から「委員長の事ちゃんと手助けしなさい」と言われたので、俺はそれを守るためにも……。


「よし。それじゃあ今から会議の資料を作っていくとするかな」


 俺は金曜日に開催される部長会議とやらで使えそうな資料を作っていく事にした。という事でまずは借りて来た去年の議事録を読み漁っていった。


「ふむふむ……去年の文化祭の流れはこんな感じだったんだな。そして去年の第一回目の会議で話した内容は……なるほどな。それで今年度の部活は……へぇ、今年度には新しい部活が出来たのか。そうなると必要になりそうな資料はっと……」


 俺は去年の議事録や資料を読みながら明後日の会議で必要になりそうな資料を頭の中でどんどんと組み上げていった。


 元々タイムスリップする前も打ち合わせとか会議をする時に事前に資料を作るのはいつも頑張ってたという事もあり、こういうのを考えるのは全然苦ではなかった。


「それじゃあ資料はこんな流れでいくとするか……って、あれ? これは……」


 議事録やら資料をペラペラと捲っていると、次のページからは去年の文化祭の写真が沢山出て来た。


 文化祭で部活の出店で楽しそうに笑っている部員の写真や、去年の生徒会メンバーの写真とかも沢山出て来た。


「皆楽しそうに笑ってるなぁ。はは、皆楽しそうで良いな……」


 俺はその写真を眺めながらそう呟いていった。ちょっとだけ感傷的な気持ちになった。


 だって俺はこの時は絶賛不登校中だったから、去年の文化祭にはもちろん参加していないからな。


 さらにタイムスリップする前の俺は二年時も三年時も文化祭には参加してなかった。だから文化祭というのが楽しいかつまらないか俺は全然知らないんだ。


 でも去年の皆のこの笑顔の写真を見ていると文化祭は凄く楽しかったんだろうなという感じはヒシヒシと伝わってくる。


 そしてそんな学生の皆にとって凄く楽しみにしているだろう文化祭の運営に携われているのが今の俺なんだよなぁ。


「なんだかそう考えると……すっごくワクワクとしてきたな! だから悲観してる場合なんかじゃないよな!」


 タイムスリップする前の俺は高校の時の楽しい思い出なんて一つもなかった。文化祭だけじゃなく体育祭や修学旅行といった学校行事を全てブッチしてたからな……。


 でも俺はタイムスリップして高校時代に帰ってこれたんだ。もちろん今もまだ俺はクラスの皆からは嫌われてる状態が続いてるし、このままだと全ての学校行事にボッチで参加する事になったかもしれない。


 でも今は委員長のおかげで生徒会のメンバーという役割がある。生徒会のメンバーとして学校行事に堂々と参加出来るというのは凄く嬉しいし、とてもワクワクとしている自分がいた。


 そして今の俺ならきっと高校で楽しい思い出を作る事が出来るはずだ。だから写真を見て悲観なんかする必要なんて一切ないよな。


 そしてワクワクとしているのはきっと他の生徒だって同じだろう。皆も文化祭を楽しみにしているはずだ。そんな皆のために……生徒会のメンバーとして出来る事を全力でしていこう。


 そして今年は新しく出来た部活があるから、まずはその子達が不安がらないようにしっかりとサポートしてあげれるようにしてあげなきゃだな。


「よし、それじゃあ文化祭を楽しみにしてる皆のために、俺もしっかりと会議用の資料を作っていく事にしよう!」


 俺はそう言って気合を入れ直し、早速自分のノートパソコンを起動して資料をガンガンと作り始めていった。


 皆に文化祭を全力で楽しんで貰うためにも……そして自分自身が文化祭を楽しむためにも、俺は全力で資料を作り上げていった。


……

……

……


 夜7時過ぎ。


「はぁ。帰るのが遅くなっちゃったなぁ……」


 私はため息を付きながら帰路に付いていった。大神君と別れた後、職員室に鍵を返却しにいくと、先生に呼び止められてしまった。


そして今から備品の手伝って欲しいと言われたので、私はそれを快く引き受けて備品整理を手伝っていた。


 そのせいで今日は帰るのが少しだけ遅くなってしまった。それにしてもここ最近は何だか大変な日がずっと続いているなぁ……。


 それに最近は何だか疲れが取れない日々が続いている。でも休んでなんかはいられないよ。だってテストや試験も沢山あるしね……。


「だから帰ったら急いで勉強をしなきゃ駄目だよね。全国模試も近いしちゃんと勉強しなきゃ……くしゅ」

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