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29話:朝に委員長に会うと……

 翌日の朝。


「ふぁあ。今日も眠いなー」


 俺は欠伸をしながら学校に登校してきた。昨日は委員長から借りた参考書を使って遅くまで勉強をしていた。そのせいで今日は少し寝不足になっていた。


「まぁでも勉強に付いていくためにはしっかりと勉強しないとだなー」


 ちゃんと進級するためにも勉強はコツコツとしていかなきゃだ。という事で俺はこれからもしっかりと勉強をしていこうと思いながら靴を履き替えて教室へと向かった。


―― ガラガラッ


 教室の中に入ると、中には既に沢山の生徒でいっぱいだった。いつも通り賑やかな雰囲気に包まれていた。


 でも俺は話す相手が特にいないのでさっさと自分の席に向かおうとした。でも……。


(あ、そうだ。昨日のポスター貼り付けの報告を委員長にしておいた方が良いよな)


 その時、俺はそう思った。そういえば昨日のポスターの貼り付け作業の報告を委員長にしてなかった。だから朝の挨拶をするついでに昨日の報告をしていこう。


「おはようっす。いいんちょ……う?」

「……ん? あ、あぁ、おはよう。大神君」

「あ、あぁ、おはようっす……」


 俺が委員長に話しかけた瞬間、ちょっとビックリとしてしまった。何故なら委員長の顔が極めて良くなかったからだ。


「えっと、ちゃんと睡眠出来てるのか? 何かちょっとクマが出来てる気がするんだけど?」

「あ、いや、まぁその……昨日は帰るのがちょっと遅くなっちゃってね。それでその後に勉強する時間を確保するために夜遅くまで勉強をしていたんだ」

「そ、そうだったのか。いやまぁ俺も遅くまで勉強はしてたから人の事は言えないんだけど……って、あれ? でも昨日は帰るの遅くなったのか?」

「う、うん、そうなんだ……」

「でもそれってちょっとおかしくないか? だって昨日は委員会の会議はそこまで長くならないって言ってなかったっけ? もしかして他にも仕事があったのか?」

「あ、うん。まぁちょっと急な用事が入っちゃってね。それをやるために少しだけ残って作業してたんだよ」

「急な用事って? 一体何があったんだ?」

「あ、いや、全然大した事じゃないから気にしないでいいよ。あははー」


 委員長は笑いながら俺にそう言ってきた。どう考えても大した事があるように見えるんだけど……。


「まぁ委員長が気にするなっていうんなら俺は気にしないけど……って、あ、そうだ。そういえば昨日の件なんだけど、ポスターは全部貼り付けたよ」

「うん。ありがとう大神君。大神君がそういう雑務をこなしてくれるおかげで本当に助かってるよ」

「そっか。それなら良かった。それで? 昨日の会議では何か生徒会に対する連絡事項とかはあったの? なんか伝えとく連絡事項とかあったら聞くよ」

「あ、そうだね。それじゃあ連絡事項なんだけど……来月からなんだけど挨拶月間が始まる事になったよ」

「挨拶月間? それって何だっけ?」

「朝早くに学校に来て、正門前で学生たちに元気良く挨拶をする月間だよ。私達生徒会は毎週月曜日に挨拶月間があるから、来月の月曜日はちょっとだけ朝早くに学校に来て貰えるかな」

「へぇ、そんな月間があったんだ。わかった。それじゃあ来月はしっかりと早寝早起きを心掛ける事にするよ。だから委員長もちゃんと早く寝ろよ。クマが出来てるんだからさ」

「あぁ。うん。もちろんわかってるよ。ちゃんと早く寝るから安心してよ」

「本当か? まぁ委員長の事を信じてるけどさ。でも忙しい時はいつでも手伝うから気軽に連絡してくれよ。急な雑務でもLIMEしてくれればいつでも手伝うんだからさ。あ、そうだ。今日は生徒会が無い日だけど、何か仕事とかはあるか? もし急な雑務があるようなら何でも手伝うよ?」

「え? 仕事かい? え、えぇっと、いや、特にないよ。今日は生徒会は無い日だから、普通に放課後になったら直帰してくれて構わないよ」

「そっか。わかった。まぁそれでも昨日みたいに急に仕事が入った時はすぐにLIMEしてくれよ。すぐに手伝いにいくからさ」

「うん。わかった。ありがとう大神君」

「おうよ」


 という事で朝は委員長とそんな話をしてから、俺は自分の席へと戻っていった。

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