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28話:委員会の集まりに参加する(委員長視点)

 その日の放課後。


 私は生徒会の仕事として、今日は学校内にある空き教室にて委員会の集まる会議の進行役を行っていた。


「はい。それじゃあ今日の会議はこれで終わりにします。お疲れさまでした」

「「お疲れさまでしたー!」」


 そしてその委員会の会議で話し合う事は全部終わったので、私は皆にそう言って解散をしていった。


 ちなみに今日の議題は来月から始まる挨拶月間についてだ。朝早くに校門に立って生徒達に挨拶をするっていうアレだ。特に問題なく委員会毎に振り分ける事が出来て良かった。


「ん、んんー……ふぅ。ちょっと疲れちゃったなぁ……」


 そして会議が終わった後、私は軽く背伸びをしながらそう呟いていった。何だかここ最近はとても疲れてしまっている感じがある……。


 まぁでもそれもそのはずだ。ここ最近はクラス委員長の会議もあったし、生徒会活動も沢山あったしね。しかも昨日なんて部室棟の雨漏りとかがあっててんやわんやとしちゃったしさ。


 それに最近は生徒会メンバーが一気に二人もいなくなっちゃったし、生徒会長は受験勉強で忙しいし、一年生の美和ちゃんは部活の大会練習で忙しいという状況なんだ。という事で実はここ最近の生徒会の仕事はほぼ私が一人でやっていたんだ。


「だから本当に大神君には感謝の気持ちでいっぱいだよね」


 大神君が生徒会に参加してくれたおかげで、私の雑務もかなり減らす事が出来た。


 今日も大神君がポスター貼りや校舎の見回りなどの細々とした雑用を引き受けてくれたので、私もだいぶ楽になっている。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。


 でもそうは言っても今までの打ち合わせやら会議やら色々な仕事で疲労が溜まっているのも事実だ。だから今日はさっさと帰ってゆっくりと寝たい気持ちもあるんだけど……。


(でも勉強を疎かにして寝る訳にはいかないしね……)


 私は昔から勉強だけは絶対に手を抜かないようにしていた。毎日家に帰って予習復習はしっかりとしていた。理由はもちろん良い大学に入って、そして良い会社に入って、そして立派な社会人になって、それでお母さんに安心して貰いたいからだ。


 という事で私は絶対に良い大学に入るためにも、毎日しっかりと勉強しているという訳だ。だから今日も家に帰ったら沢山勉強をしていかなくちゃだね。


「あ、ごめんなさい、副会長ー」

「ん、んんー……うん? あぁ、上石さん。どうしたの?」


 そんな事を思っていると美化委員の上石さんが私に声をかけてきた。一年生の女子生徒だ。そして文芸部の部長でもある。


「あ、あの、今週の金曜日に部長会議がありますよね? それで今回の部長会議の議題って文化祭の出し物についての話ですよね?」

「うん。そうだよ。今回の会議は文化祭についての話をする予定だよ。でもそんな事を尋ねて来るという事は、もしかして上石さんは今回の部長会議には参加出来ない感じかな?」

「あ、いえ、違います。ちゃんと参加出来ます。でもその……文芸部って今年に入って私が友達と一緒に作り直した部活なので……そ、その、文化祭の出し物についての今までの資料とかが何もないんですよね……だからちょっと今から不安と言いますか……」

「え? あー、そっかそっか。すっかりと忘れてたよ。そういえば文芸部って上石さんが作り直してくれたんだよね」


 数年前に文芸部は廃部になったんだけど、新入生の上石さんが小説好きな生徒を集めて再度文芸部を作り直していったんだ。


 だから全部活の中で唯一文芸部の部長だけ一年生になっている。


「は、はい。それで今までの資料とか何もない状態なので、文芸部の出し物をどう決めれば良いのか全然わからないというか……そもそも私達文芸部もちゃんと文化祭に出店を出せるかちょっと不安というか……」

「あぁ、なるほどなるほど。そういう事なら全然大丈夫だよ。金曜日の部長会議ではちゃんと一から文化祭の出し物についての説明をしていくから上石さんは心配しなくて大丈夫だよ。わからない所があったら何でも私に聞いてくれれば良いしね」

「あ、ほ、本当ですか? それなら良かったです……!」

「うん。だから不安になんてならないで大丈夫だよ。文芸部の皆も文化祭を一緒に全力で楽しもうね!」

「は、はい、わかりました! 副会長にそう言って貰えて安心しました! それじゃあ金曜日の部長会議もよろしくお願いします!」

「うん、よろしくね」

「はい、それじゃあ失礼します!」


 そう言って上石さんはペコリと可愛らしくお辞儀をしてから部屋を出て行った。


「ふむ。だけどそっか……今年の文化祭は初の出店を行う部活があるのか……」


 初めての事というのはどんな些細な事でも不安になるのは当然だよね。


 それに文芸部には二年生以上の生徒は誰もいないし、文化祭の事を知っている生徒が誰もいないので、それも不安になるポイントだと思う。


 そんな不安にしてる文芸部の子達が安心出来るようにするためにも……よし、それじゃあ文化祭の出店についての資料を作ってあげようかな。


 だってやっぱり生徒の皆には不安な気持ちにはさせたくないしね。全生徒には文化祭を全力で楽しんで貰いたいんだ。でも……。


「でもそうなると……時間が全然足りないよね……」


 金曜日の部長会議まで時間はそれほど残っていない。だから資料を作る時間も全然残っていない。


 だから……うん、仕方ないか。それじゃあちょっと大変だけど今から生徒会室に戻って資料作りをする事にしよう。


 よし、それじゃあ今から早速資料作りを頑張って行こ……。


「くしゅっ……」

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