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「じゃーん!私が一緒に来たかったのはここよ!」
「ここ…ですか?」
なんと、アストランティアさまこと、アスティが来たかったのは髪飾りやブローチ、指輪なんかが売ってある店だった。
「ええ、そうよ!あとアイリスちゃん、また敬語になってるわよ〜」
「あっ、すみません。つい…」
「私ね、誰か女の子のお友達と一緒にここに来て、なにかお揃いのものを買うのが憧れだったの!アイリスちゃんもアイビーちゃんもつきあってくれるかしら?」
「はい!もちろんです!」
「私のような者がお嬢さまとアストランティアさまと同じものを身につけるなんて畏れ多いですが、ありがたくその申し出を受けさせていただきます。」
「二人とも、ありがとう!でもね、アイビーちゃん、私は敬語はやめてほしいの。
何よりも、あなたも子爵令嬢なんだから、そんなにかしこまる必要はないのよ?」
「そう仰ってくださるのはありがたいですが、公爵夫人であられるアストランティアさまと対等に話していいような身分のものではございませんし、まず名前をお呼びすることをお許しいただいている時点で寛容な対応をしていただいております。」
えっ?アイビーって子爵令嬢だったの!?
知らなかった…
でも、そういえば貴族でも礼儀作法を学ぶために爵位が上の家に仕えるという話はよく聞くから、アイビーもそんな感じなのかな?
「ねえアイリスちゃん、あなたからも言ってあげて〜。きっと私じゃ聞いてくれないわ〜」
「ねえアイビー、子爵と伯爵は爵位もそんなに変わらないわ。
公爵夫人のアストランティアさまに畏れ多いと思うのは私も同じよ。
それに何よりも、別に平民だったとしても友達ならそんなの関係ないわ。
私もっとアイビーと友達になって、仲良くなりたいの!だめかしら?」
「そうよ!アイビーちゃんもアイリスちゃんも3人でお友達になりましょ!そうしたら身分なんて関係ないわよ!私のお友達には男爵家のご令嬢もいるから、問題ないはずだわ!」
「お嬢さま、アストランティアさま…ありがとうございます。」
アイビーが子爵令嬢っていう衝撃の話を聞いたけど、これまでよりも対等に仲良くしてくれるみたいで良かった!これでもっと楽しめる!
「ねえアイリスちゃん?忘れてるかも知れないけど、あなたも私に敬語は使わないでね?」
あっ…難しいかも…
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今日も無事投稿できました!明日も投稿できるかはあやしいので、投稿されてたらラッキーと思っていただけると幸いです。
ちゃんと努力はします!
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