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本当に更新遅くてすみません…
実生活が忙しくなってしまっているのでこれからも更新は遅いです。
ゆるっと待っていただけると嬉しいです!
「じゃーん!私が好きな場所はここよ!」
アスティさまの好きな場所につれてきていただいたけど…やっぱりちょっと独特だった。
「ここ…ですか?」
「ええ、そうよ!とっても素敵でしょう?」
素敵…まあ十人十色と言うし、感性は人それぞれなのはわかってるんだけど…
まさかの森の中だった。
「ここは…マレドールの森ですか?」
「そうなの!流石はアイビーちゃんね!」
マレドールの森…?危険な場所ではないんだよね?まあ、流石に公爵夫人のアスティさまが気軽に来れるような場所だし大丈夫…だよね?
「マレドールの森にはね、固有種っていうのかしら?ここにしかいない生物とか植物とかいーっぱいいるのよー!」
「恐れながらアスティさま、ここは魔物も多く生息する森です。護衛も最小限しかいませんし、危険なのでは…?」
えっ!?魔物!?めっちゃ危険だった!!
「あら、大丈夫よ〜。
だってここにはベリーウルフくらいしかいないもの〜。そのくらいなら私一人でも倒せるわ〜」
「ベリーウルフ!?あれは実地経験を積んだ騎士でも簡単には倒せないと言われているのに…」
ん?んん〜?ベリーウルフが何なのかはわからないけど、実地経験を積んだ騎士でも簡単には倒せないって相当じゃない!?
それを一人で大丈夫と言い切るアスティさまって一体…?
「それにアイビーちゃんだってそのくらいなら大丈夫でしょ〜?」
え!?アイビーもなの!?
「それはそうなのですが…」
えっ…と、なにこれ、どういう状況?護衛の騎士さんたち引いてるし…
二人ともこれまでどんな生活をしてたらそうなるの?
私何もできずにそのまんま食べられて終わる自信しかないんだけど!?
「私はお嬢さまの護衛も兼ねている侍女ですので」
え、初めて知ったんだけど…
でも確かに、アイビーが一緒にいるときは護衛の人も少なかった気がする。
一度だけ、お父さまから「どうしても他の人には頼めないんだ!アイリーの専属なのは分かっているが、今日だけだから!」って仕事を頼まれてしまって、アイビーなしで外出したことはあるけど…
そういえばあのときは護衛の人数が倍くらいになっていたような…
「お嬢さま、この森は必ずしも安全とは言い切れません。ですので私から離れることはないようお願いいたしますね。」
「そうねえ〜、アイリーちゃんは魔法まだ使えないものねえ〜。
まあ、魔法学校に通うならそのうち使えるようになるわよ!とりあえず行きましょう!
私、二人に色んな生き物を見せたいの!」