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出会い

目が覚めたら路地裏でした。


「いや、どこだよここ」


思わずそう口にしながら辺りを見渡す。

そこはある1点を除いて普通のよくある路地裏に見えた。


「…は?」


女と思われるぐちゃぐちゃな死体がある事を除いて。


俺は吐き気を覚えて蹲った。

今まで感じていなかったのが不思議なほどの血の匂いがする。

胃の中の物を吐きそうになるも、何も出てこなかった。


「おじさん大丈夫?」


後ろから子どもの声が聞こえ、咄嗟に振り向いた。

黒髪に青い目の白い着物を着た小学校低学年くらいであろう少女が浮いていた。


…浮いていた?


思わずしばらく少女のことを凝視していたが、少女がふよふよとこちらに近づいて来たため我に返り、慌てて少女を止めた。

仮に浮いていたとしても子どもにこんな悲惨な現場を見せてはいけない。


あと警察も呼ばなくてはいけない。

警察への番号はなんだった?

119番だったか?

そう思いながら死体があった方を見ると、そこには死体も血溜まりも無かった。


上から何かが落ちてきた。


ぐちゃり


そんなような音がして、女が落ちていた。

さっきと同じ死体がまた出来た。


後ろから少女の声が聞こえた。


「ああ、なんだソレを見てびっくりしていたんだ」


少女の方へ振り向くと彼女は言った。


「ソレは幽鬼だよ。いつもくり返しているの。

ほら、また始まってるよ」


少女が指さした方を見た。


女性がいた。

歩いている。近くのビルの非常階段を登っていった。

死体に似た顔をした女性だった。

カンカンという音が止んだ。


上から何かが落ちてきた。


ぐちゃり

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