真・おおきなかぶ ~虚無、おぼえてますか~
宇宙世紀00XX年。
地球連邦の開発したスーパー農業ロボ おじいさんMk-Ⅱが、かぶを植えました。
高音質のモーツァルトの交響曲を再生しながら、神か悪魔か!? がキャッチコピーの超肥料Zを撒き、おおきなかぶを作っていきます。
元気の良い、途轍もなくおおきなかぶができました。
おじいさんMk-Ⅱはかぶを抜こうとしました。
うんとこショット!
おじいさんMk-Ⅱの必殺技です。
レーザーアイから発射されるレーザーはあらゆるものを焼き尽くします。
どっこいショット!
同じく、口から発射される、おじいさんMk-Ⅱの必殺技です。
発射されるウォータージェットはあらゆるものを貫きます。
ところがかぶは抜けません。
おじいさんMk-Ⅱは、おばあさんプロトタイプを呼んできました。
おばあさんプロトタイプは、おじいさんMk-Ⅱとエネルギージョイントで結合します。
スーパーうんとこショット!
出力の上昇したレーザーです。
それは射程内の全てを塵へと変てゆきます。
ハイパーどっこいショット!
ソニックウェーブすら起こす程の威力をもったウォータージェットです。
それは残った塵すらをも吹き飛ばしました。
それでもかぶは抜けません。
おばあさんプロトタイプは、量産型まごTYPE-Aを呼んできました。
おじいさんMk-Ⅱと、おばあさんプロトタイプと、量産型まごTYPE-Aで、同時に必殺技を放ちます。
ヴァイス・ブリッツェン!
3人(?)で放つ、うんとこショットとどっこいショットの合せ技です。ドイツ語です。かっこいいですね。
しかし、まだまだかぶは抜けません。
これではだめだと、量産型まごTYPE-Aは叫びます。
come Here!
スクランブルです。
喋る愛犬ロボ-zallaが呼び寄せられました。
ヴァイス・ブリッツェンに面白い鳴き声が加わります。
まだまだまだまだ抜けません。
喋る愛犬ロボ-zallaだけではだめだと、量産型まごTYPE-Aはサポートに連絡すると、自立型サポートマシン猫衛門が送られてきました。
どこか昭和を感じさせる小粋な音と共に、自立型サポートマシン猫衛門の内部に収納されていた最先端のサポートアイテムが出てきます。
その名も!
その名も!!
その名も!!!
「緑宇宙光増幅炉~」
あばよ。
その一言の直後、炉心から緑色のやべー光が漏れ出し辺りを包み込みます。
偶然にも光を浴びた鼠は、あらゆる合金をも噛りぬける牙を手に入れ、爬虫類は運命に導かれるように地中深くへと潜りました。
スーパー農業ロボ一同は、そうだったんだ。全ては簡単なことだった。と、超高空よりイカヅチのように叩きつける蹴りでおおきなかぶを粉々にし……。
それから1年!
スーパー農業ロボ達は、第三次スーパー農業ロボ大戦への参加を表明!
これより "おおきなかぶ" との決戦……そして!!
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