クリエイトウォーターを使える俺
「な、なんだと!?これで心置き無くクリエイトウォーターが使えるのでは無いのか!?」
「···やれるだけの事はしました、後はあなたの努力次第です」
「努力か···フフフ···努力をすることなんていつ振りだろうか」
「これは再発する可能性もありますので十分に予防を」
「分かってる、もうこんなに辛いのは懲り懲りだ」
「では検討をお祈りします」
「あぁ、ありがとう、俺やって見るわ」
男性はそう言い礼を言うと部屋から退出する。その男性は幾らか疲弊しているのかとても疲れているように見えた。
「フッフッフ···では久しぶりにクリエイトウォーターを行使する準備に入るとするか···」
足取り軽くあてがわれている部屋に戻る。やっとクリエイトウォーターが制限状態から解放状態になったのだ。制限状態では手に水をほんの少ししか滲ませること位しか出来なかった俺だが、かの御仁の尽力もあり通常の量まで回復している筈だ。
クリエイトウォーターを使用するためにはまず俺という『器』に水を貯めなければいけない。クリエイトウォーターには高純度の水が望ましい。先程の御仁も完全な治癒には水を摂取する必要があるという事なので器に水を補給するすると共に完全なる治癒を目指すとするか。
俺はクリエイトウォーターを放出する感覚に心酔している。俺自身がそう自覚している。なのでクリエイトウォーターが制限された日々は今まで13年間生きてきた中で一番苦しい時間だった。
とある伝手で入手してきてもらった高純度の水を受け取る。
「無理しないでね?まだ治療中なんだから」
「俺を誰だと思ってるんだ?」
「···そうね、あはは」
俺の中の器に水を貯める作業に入る。
ゴクッ···ゴクッ···
この自分の中に聖なる水が器に貯まる感覚!たまらないぜ!
·········
······
···
数時間後
「きた!キタキタキタ-!」
込み上げてくる感覚!これぞクリエイトウォーターが放出される予兆!
俺は思わず部屋の中でガッツポーズをしてしまう。そのおかげで部屋内にいる他の者の視線も集めてしまうが、もうそんな事は気にする事ではない!
「移動しなければ!遂にその時が来たのダァッーー!」
ヒャッホウ!俺は飛び上がり部屋から飛び出る。
「お静かに!」
「すまん!」
途中叱責されたがもうここまで来れれば問題はない。たどり着いたぞ、我が渇望の地に!
青い印がある扉に入る。ここは俺がクリエイトウォーターをするために一番重要なポイントだ。幸いこの時間は他に使用者はおらず、思う存分クリエイトウォーターが出来るだろう。
クリエイトウォーターは座ってやる方がしやすいので個室に入り鍵を閉め、腰掛ける。
「いくぞいくぞぉ!」
「水よ!大いなる水よ!我の願いに応えたならば顕れよ!『クリエイトウォーター』!!!」
────ジョロロロロロ···
「あぁ···」
その時、ポロっと放出部分から茶色い物が飛び出した。
中学二年生男子。病院での出来事だった。
一応ネタ晴らしします。見たい人は下までどうぞ。
くだらないです。中学二年生の中二病真っ盛りな主人公がHOUNYOUをクリエイトウォーターと思い日々クリエイトウォーターを楽しんでいました。
しかし尿結石にかかってしまいます。これは病院で治療を受けてからの話となります。
ここまで見て下さりありがとうございました。