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第一話
今日は朝から大変だった。父は仕事前に飲んでいたコーヒーを吹き、母は驚きのあまりに失神した。俺自身も驚きで叫びそうになっていた。
それもこれも記念受験で受けた由緒ある国で一番の学校「リーヴァテッド魔法学校」に合格してしまったからである 。
貴族ではあるがほとんど形だけのようなものである我が家からまさかだれがあの王家も所属している学校に入学出来ると思うだろうか。
「暇だ…」
父は仕事に行き、母は慌ててどこかに出ていった。多分合格したことを広めに行っているのだろう。
一人取り残されたが、特にやることもない。暇で暇で仕方がない。
とりあえずいつものローブを羽織り外に出る事にした。
入学式のローブはどうしようか。家にあるものじゃダメだろう。見に行ってみようか。