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むらさきひめイラスト弐
引き続き、あまねこさまに描いていただきました。素晴らしいイラスト、ありがとうございます。
現在更新が停滞しておりますが、第弐幕は紫姫がこんな笑顔をむかえられる結末を書き上げたいと想っております。
世界は、何時だって殺したがる。
ヒトは、今夜も死にたがる。
哀しみで彩られる、灰色の物語。
そんな世界に、わたしは叛逆します。
――ヒトは今日もまた、死にたがる。
十年ほど前に、語られた都市伝説があった。
それは、四度のメールを繰り返す降霊の儀式。自身を呪う、簡易呪術。自殺志願者を望みの通りに、彼岸へと連れて行く。
そのはじまりは、いつだったか。
そのはじまりは、どこからだったか。
語ることに、意味はない。
古来より、そういったものは……
何処かで、何時の間にか、紡がれてきたのだ。
連綿と、ヒトの世の裏側で、形を為し続けてきたのだから。
ヒトの心が、そのようであるかのように。