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しるし(詩集)

終わりました

作者: ごり

私達は終わりました


今日をもって終わりました



最初からわかっていました



こんな日が来ること



あなたはわかっていましたか



二人で大切なものをいっぱい無くしてきましたね



再起不能です



ささやかな想い出も 引き出すことさえ出来ません



愛 憎しみ 愛 憎しみ


感情もすっと消えてしまいました



こんなもんか



あはは



笑うしかない




でもお互いに



さよならは言わず



また生きていたら逢いましょうと



じゃあ……



終わりました



本当に終わりました


あはは



ペラペラの笑い顔で



私は歩いて行きました




振り返ることはありませんでした





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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは、おじゃまします。 終わってしまったことに空笑いする雰囲気が全体的に好きだなぁと思いました。 「ペラペラの笑い顔で」に、女の人の心理状態を如実に感じて、ぐっときます。
[一言] お邪魔します。 23行で結んだ終わりでしたね。 漠然とした語りが、余計、寂しさを引き出しているように思えます。 >笑うしかない ここに悲しみが充分という程、詰まっているのでしょうね。 …
[良い点] 心に残ります [一言] とても深くて、いい詩だと思います。
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