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八二天下  作者: グリーンわさび
第一期
7/12

束の間1 台車で池!

一発ギャグです。すぐ終わります。

今、池からちょっと離れたところに三人がいる。

宮園は台車に乗り、台車の後ろには今にも押そうとしている佐伯がいた。

もうお分かりだろう。台車を勢いよく押し出し池を飛ぶ、それだけだ。


佐伯の合図が始まった。


「3」


「2」


「1」


「ゴー!!!」


宮園と佐伯が叫び、佐伯が勢いよく台車を押してそのまま走りだす。

台を両手でしっかりつかんで体育座りをする宮園。

どんどん高村から二人は離れていき、池に近づく。


「おおおおおおらあああああああああ!!!!!!」


佐伯の雄叫びが響き渡る。

そして台車の前輪が地面から空中に。

やったか!?

そう思った三人だが……


これが全然駄目。そりゃそうだ。

人が押す程度のスピードで飛べるわけがない。

飛び出された、というよりも

勢いよく前のめりになって落ちた、という方が正しいだろう。


「全然だめじゃねぇか」


高村が笑いながら突っ込んだ。




「おい! 宮園! これっぽっちも飛んでないぞ!」


佐伯が池にいる宮園に叫ぶ。


「くっそ~、やっぱり人が押す程度じゃ駄目か!

いつか、いつかまた再挑戦してこの池を飛び越すぞ!」


「オー!!!」


ガッツポーズをする宮園と佐伯。

失敗したのにもかかわらず、二人の表情は何とも輝かしい笑顔に満ちていた。


「台車が可哀想だな……」


一人、彼らの下らない企画に使われる台車を不憫に思う高村だった。

風邪ひいたかもしれんな

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