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八二天下  作者: グリーンわさび
第一期
5/12

飲んでみる苦? パート2

前回に引き続き、汚いシーンがあります。

ご注意ください。

とりあえず一回ずつ飲み終えた三人。

今のところ高村が1ミスだ。

そして番は宮園に回ってきた。

相も変わらず宮園は躊躇無く飲む。

しかも今度はさっきより飲んでいる。さすがリーダーだ。


「グオオオアアアアアアアア!!!!!!」


パックを離した後、悶絶した叫び声を上げる宮園。

二人に顔を向け、つぶやいた。


「やばい、俺も吐きそう……」


普段弱みを見せない宮園が吐きそうという弱音を吐いた事で、

テンションが一気に回復した二人。


「よっしゃあリーダーが弱音を吐いてるぞ!」

「負けてられねぇ、少しはやる気が出てきたぜ」

「お前らな……」




佐伯の番。再び勢いよく飲むが、

今度は先ほどよりも少し早く吹き出してしまった。

また体が出したがっている。

苦悶に満ちた表情で必死に説得するも虚しく、

ついに佐伯は体の猛抗議に負けてしまった。

勢いよく出ている。


「佐伯1ミスな」


目の前で嘔吐している人がいるというのに、

ミスカウントするこのリーダー。




そして高村の番。

今度はすぐ吹き出すことなく飲めたようだ。

が、問題はその後やってくる、

毒という侵入者をたたき出そうとする体の抗議だ。

今すぐ吐き出せと、猛烈に抗議をしてきている。

しかし、今回高村はこの抗議を抑えることが出来た。


ということで、

宮園 ノーゲロ

佐伯 ワンゲロ

高村 ワンゲロ

という状態だ。




三週目に入る。宮園も体の抗議活動を抑える力が無くなってきているようだ。

あの宮園ですら表情が少し曇っている。

宮園はここで飲み干そうと決めた。

ここで飲み終えれば佐伯と高村の負けで、二人を川へ落とすことが出来る。

何としてもここは飲み干したい所だが……


口に注ぎ込む宮園。そのままどんどん飲み干そうとするも、


「グオオオ! ゲホッ! ガハッ!」


駄目だった。そしてついに宮園も抗議に負け、

ビニール袋へ勢いよく吐き出した。


「おお! 見ろ! 宮園が吐いたぞ!!!」

「すげぇ! 滅多に見られないぜ! こんなの!」


佐伯と高村のテンションが再び上昇する。

悔しそうな表情をする宮園。


「くっそ~駄目だったか……」




この後は同じような光景が続くので簡潔にまとめると、

佐伯と高村が飲み、上がったテンションで何とか耐えようとするも、やっぱり駄目だった。

そして高村が飲んだ時点で牛乳がついに切れた。

やっとゲーム終了である。

結果はごらんの通り。


宮園 ワンゲロ

佐伯 ツーゲロ

高村 ツーゲロ


宮園は飲み干すのには失敗したが、

思惑通りの結果となった。


「さて、お前らが負けだ」

「これって、一人になるまでじゃないの!?」


佐伯が問う。


「いや、俺は別に良いんだが、お前ら続けたいのか?」


「嫌だ」


口そろえて二人は言った。





酷いゲームもやっと終了し、片づけをする三人。

飛び散った牛乳を綺麗に拭き取り、ファブリーズもした。

掃除が終わると、にっこり笑って宮園が二人に言った。


「よーし、それじゃあ明日、お前らのダイブだな!」


ため息をつく二人。

しばらくして高村が口を開いた。


「俺思った」

「何だ?」

「最初から降参して飛び込むだけで終わらせりゃ良かったんだ」


リビングは笑いの声に包まれた。



もう少しでトンカツだ!やった!

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