表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/145

第54話『“姫の涙”と“忍の誓い”』



 


護衛任務のため、蒼たちは他国の姫・リアナ=セレフィーヌ姫を迎えに向かっていた。

リアナ姫――その名は、幼き頃より“予知夢”の力を持つ姫巫女として知られ、

その身には神託の記憶が刻まれていた。


 


「初めまして。あなたが“蒼”様ですね」


深い青紫の瞳を持つ美少女が、微笑みながら手を差し出す。


「私の“夢”に何度も出てきました。“貴女”が、私を救うって」


 


「……夢?」


蒼は困惑しながらも、その手を取った。


彼女の肌に触れた瞬間――なぜか、蒼の胸元が「ぷるん」と揺れた。


 


「……っな、なんで!?」


「ちょ……いきなり触れちゃダメっ! その手は、わざと!? わざと!?」


後ろから飛び出した紅が、姫の手をバシッと払う。


「このお色気ボディは私のもんだああぁ!!(いろいろ意味で)」


 


「いや、ちょ……おまっ、紅っ!」


「……む、蒼……その反応は何? なんで赤くなってんのよ……」


「ちがっ……その、姫が……すごい目で見てくるから!!」


「……ふふっ、冗談ですわ。でも、素敵なお胸ですこと♡」


 


(ど、どこまで天然なのこの姫――!?)


蒼の肩がピクピクと痙攣する。


紅の目がギラつきはじめ、楓は「むふぅ♡」と鼻息を荒くしながら巨大なハンマーを研いでいる。


影(ZERO)は、なぜかカメラを構えていた。


 


「この姫、魔性じゃない……?」


「……危険度ランク、A+。紅の情緒が不安定化」


 


と、そんな騒ぎの中。


姫の瞳がふと翳り、空を見上げた。


「……来ます。私を“奪う者”が」


その瞬間、空気が震えた。


森の奥から現れたのは、黒い装束を纏った謎の集団――


「《神喰ノかんぐいのかげ》だ……!」


 


蒼の頭に、稲妻のような記憶が走る。


(……あれは……烈火だった頃、最後に倒したはずの組織)


何故だ……なぜここに? なぜ、姫を狙う?


 


敵の刃が姫へと迫る――


蒼は、無意識に姫を抱き寄せ、そのまま後方宙返りで距離を取った。


(まるでパルクールのように…!)


「みんな、戦闘準備!!」


 


紅が双剣を抜き、影は音もなく消え、楓のハンマーが「グワァン!」と変形する!


蒼の鞭が、感情と共に**「鎖+鋼+光」の複合アーマーウィップ**へと変化。


(姫を守る。そして、あの謎の組織の正体を突き止める!)


 


戦場に立つ5人の少女たち。

だが、その中で蒼の胸にはひとつの感情が芽生えはじめていた。


――紅を、守りたい。


姫の笑顔を見ながら、蒼は密かに、紅の手をそっと握る。


 


「……私は“誰かを護る”ために、今ここにいる。それが、俺の選んだ“道”なんだ」


 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ