第45話「月姫の秘密と、愛の覚醒スキル!?」
夜の都に忍び寄る影と、交錯する運命。
蒼たちは“月姫リアナ”の護衛任務中、異世界からの侵略者と対峙していた。
「姫様、ご無事ですか!」
「え、えぇ……なんとか……」
姫の姿は、艶やかで美しく――まさに“月光の化身”。
だがその背に、封印紋様のような印が浮かび上がっていた。
「これは……“異世界の鍵”……?」
ZEROがつぶやく。
「リアナ様、あなたの中に何かが……眠っている」
「それが狙いなのね……!」
蒼は鞭を構えた。
だが――その時。
「蒼ちゃんっ、まずい!」
楓の叫びと同時に、敵の放った黒い影が蒼へと飛ぶ!
「く――!」
瞬間、紅が身を投げて庇った。
「蒼! ぼーっとしてんじゃないわよっ!」
バシュッ!
蒼の鞭が反応した。
感情の昂ぶりに応じて、鎖のように変化した鞭が紅を包み込み――
ドンッ!
……二人、密着!
「――!?!?!?!?!?!?」
沈黙。
顔と顔が、至近距離。
紅の柔らかさが、全身で伝わる。
「……な、なにしてんのよ……あんた……!」
「ち、ちがっ……今のは事故で……って、うわっ!!」
鞭が暴走して、紅の胸に蒼の手ががっつり――!!
「~~~このエロ忍!!」
紅の一撃が炸裂するも――
「待って、何か……熱い……!」
紅の身体から、光が溢れる。
《スキル発動:愛の譲渡》
【蒼の“愛情”に応じて、対象に力が与えられます】
「は、はああああ!?!?!?」
紅の胸が……急成長!?
ボイン度が蒼と張り合うレベルに!
「……な、なにコレ!? 蒼、あんた、何したのよ!!」
「こ、こっちが聞きたいってのぉおおお!!」
楓とZEROが同時に呆れながらコメント。
楓:「これって、スキルじゃなくて事故じゃ……?」
ZERO:「……愛の暴走。これは、事故ではない、運命」
蒼の頭の中では、あの日の転生直前の記憶が一瞬よぎる。
(“誰かを守れる強さがほしい”――その願いが、スキルの根源?)
だが、その答えに辿り着く前に――
「……敵が動いた!」
月姫リアナの身体に、黒い封印が輝き出す!
「ここからが本番だ……!」
蒼は真剣な瞳で、敵の中心へと駆け出した。
“恋”と“戦い”が交錯する夜。
異世界の因果と、現世の運命が繋がり始める。




