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第33話「仮面の追撃者 ―“黒幻”襲来―」



 


蒼は、昨夜の**“紅のバスト事件”**の余韻をまだ引きずっていた。


 


(やばいやばいやばい! 俺……またなんか変なスキル発動してた……!)


布団の中で身を丸めて悶絶していた蒼。


身体はすでに元のナイスバディーに戻っていたが、

何故か“紅のスカウター視線”が一日中刺さっている気がする。


 


ノックの音が響く。


「……蒼、起きてる?」


扉を開けると、そこには朝シャンを終えたばかりのバスタオル姿の紅が!


しかもバストが…昨日よりもまた…成長してる!?


「ま、まだ戻ってないのよコレ……!責任、取りなさいよっ!」


 


「えぇぇぇ! そんなの俺だって知らな――」


 


……バサッ!


勢いで、蒼の着ていた薄布がずり落ちた。


「っ!!」


「……って、アンタもナニ脱いでんのよ!!」


 


その瞬間、

どこかのスイッチが入ったのか――


またしても!


《スキル:愛の同期ラブシンクロ

発動


 


ふたりの顔が一瞬、間近に重なる――


 


\\ ドッカーンッ!! //


次の瞬間、部屋の窓ガラスが爆音で揺れた。


「今の音……!?」


 


工房の外で警戒していた影と楓が一斉に走る。


「敵の反応。高速接近中――!」

影の眼帯の奥、黄金の瞳が鋭く光る。


「……来た、かつての“烈火”の因縁」


 



森の入り口にて。

濃い紫の煙の中から、仮面の忍者がゆらりと現れる。


「懐かしい気配だな、“烈火”…いや、今は“蒼”と名乗っているか」


 


鋭い気配に、蒼の肌が粟立つ。


「あんた……誰だ?」


 


仮面が僅かに笑う。


「我は《黒幻こくげん》…お前の最後の任務で、討ち損ねた者だ」


 


影がすかさず間に入る。


「情報照合完了。異世界におけるA級任務対象。

“転生者狩り”の異名を持つ、外来スキル保持者」


 


「――って、なんでそんなのが現代に来てんだよ!?」


蒼は全身を構え、鞭を手に取る。


「まさか、俺(私)を追って……?」


 


「フフ、すべては“神”の意思だ。

そして、“その身体”に宿る2つの魂……俺が検証してやろう」


 


――風が鳴いた。


次の瞬間、空間が刃となって蒼たちに襲いかかる――!


 


 





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