第32話「追撃の影、謎の仮面忍者!…の前に、混浴事件ふたたび」
「……こ、これは事故だッ!!」
全力で叫んだ蒼(♀)は、タオル一枚を掴んだまま風呂場の床を転がっていた。
事の発端は、宿の大浴場。
警護任務で疲れた一行が一息つこうと、夜の温泉に向かったまでは良かった。
ところが――
「くぅぅ〜っ、広いお風呂って最高〜〜♡」
と、真っ先に湯に浸かった楓。
「湯気が濃い……視界が悪い……って、おい楓、混浴じゃねぇのかこれ!」
と、タオル姿で慌てて飛び込んできた紅!
「確認不足。混浴の時間帯、把握ミス……蒼、注意」
影(ZERO)がスルリと湯に浸かると、濡れたフードの下から謎のゴスロリ戦闘服がチラリ。
「なんでみんな入ってくるの!?俺(♀)だけじゃ落ち着かないってば!!」
あたふたと逃げ回る蒼。
しかし――
その時、足元でツルン!
「おっと、あああああっ!?」
バシャアアアァア!!
気づけば、蒼の唇が――
紅の唇と、ぴったりと、長く重なっていた。
\\ シーン…… //
「……ぇ…………」
「…………ん…………っっ!?」
楓「わっ、私たち……見てないですから……ね……(頬真っ赤)」
影「……録画済み。映像バックアップ保存完了」
\\ シュウウゥゥゥ……!! //
その瞬間、蒼の身体が**ボワッッッッ!!**と蒸気を噴いた。
《隠しスキル:愛の付与 発動》
【愛の譲渡】スキルにより、
蒼のバストカップが微減
→ 紅のバストカップが急成長(D→G!?)
「な、なにこれえええええ!?!?」
紅は顔真っ赤にして、自分の胸を見下ろして叫ぶ。
「ちょ、ちょっと蒼ぉぉぉ!? 何したのよぉぉぉ!!」
「俺も知らねえよ!!今のスキルなんだよッ!?」
影「……検証結果:間接キス → 接触 → 情動高ぶり → スキル発動。エロの連鎖、恐るべし」
楓「紅ちゃん、そのままだと……バランス崩れて忍べないよ……?」
その後――
蒼は紅にタオルでぐるぐる巻きにされ、影にスキル分析をされ、
楓には「揉みほぐしのレクチャー♡」をされながら――
“翌朝まで”逃げられなかったのであった。
◆◇◆
……そして、その夜の一件の裏では。
セレーネ王国の森の奥――
「フフ……“烈火”の気配……ようやく見つけたぞ」
仮面の忍びが、蒼の気配を辿って動き始めていた。
彼の名は、《黒幻》――
かつて烈火と敵対した、異世界最強の刺客の一人。




