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第30話「灰焔の神子と、封じられた“禁断の術”」

第30話「灰焔の神子と、封じられた“禁断の術”」


――その日は、異国の山岳地帯。 任務は他国の姫を警護し、極秘裏に聖地へと送り届けること。 だがその道中、突如として現れた謎の襲撃者によって、蒼たちは戦闘に巻き込まれる。


「……囲まれてる。奇襲か!」


鋭い視線を向けたのは、漆黒の影を背にした“ZERO”。 その傍らで楓が眼鏡を調整しながら呟く。


「この魔力反応……人間じゃない、何かが混じってる……」


霧の中から姿を現したのは、銀髪の青年――長身で無表情な男。 その手には、鎖のような武器。


「……君が、“蒼”か」


「……は? 誰よ、あんた」


青年は無言のまま、鎖を振るった。その一撃は空気を裂き、地を穿つ。


(速い……!)


蒼はとっさに身を引くが、衝撃波で吹き飛ばされる。 身体が空を舞い、岩場へと叩きつけられる瞬間――


《──鞭術:装甲変化【鞭化装甲ヴェノム・アーマー】発動──》


シュルルルッ!


蒼の右腕に巻き付いていた革製の鞭が突如として黒光りし、彼女の体を這うようにして伸びていく。 その動きは生き物のようで、胸、腰、太ももへと巻き付き、瞬く間に硬質な装甲へと変化した。


「なっ……これ……アーマー!?」


鎖と鞭が融合したような、セクシーかつ過激なデザインの防具が形成されていた。 布地は最小限。棘を備えたレザーのような素材が、蒼の身体を保護している。 紅が思わず顔を赤らめる。


「ちょ、ちょっと蒼っ! 何それ、エッ……いや、かっこいいけど!!」


蒼は息を整えながら立ち上がった。 「……わからん! でも、これ、使える!」


装甲の一部が可変し、右肩には棘付きのスパイクプレート、腰にはチャクラムのような刃が展開。 そして、再び鞭が活性化する。


「喰らえ! 《鞭術奥義・紅棘崩刃こうきょくほうじん》ッ!」


全方向に向けて、鞭の棘が爆発的に拡散! 霧の中に潜んでいた敵たちが次々と吹き飛ばされ、銀髪の青年の表情が一瞬だけ歪む。


「これが……“融合体”の力……か」


ジリ……と蒼が一歩前に出る。


「何者か知らないけど……私の仲間には、指一本、触れさせないッ!!」


彼女の蒼い瞳が、かすかに赤く染まる。 どこか懐かしい、記憶の欠片が脳裏をよぎる――


(“烈火”? いや……“焚火”? 誰……?)


だが、思考する暇などない。 再び鞭を構え、蒼は突撃した。


その背後では、紅が双剣を構え、ZEROが影のように動き、楓が巨大化した小槌を振り上げていた――!






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