第28話「灰焔の使者と、蒼の封印されし力」
――燃えるような殺気。
月の下、城壁の外れ。そこは“待ち伏せ”には最適な死角。
「来るよ……っ」
蒼は、鞭を逆手に構える。
仲間は遠巻きに待機。敵は……一人。
いや、一人とは思えない――異様な気配。まるで“塊”のような闇が立ち込めていた。
「“烈火”……いや、“焚火”の方か?」
その声は、空気を震わせるように響いた。
現れたのは、仮面を付けた異形の男。
黒い布の装束、胸元には紅く燃える“灰焔”の紋。
「なぜ、俺のことを……!」
男は答えない。次の瞬間――爆ぜるように地面が陥没した。
蒼は即座に跳躍。着地の寸前に、肩をかすめる刃。
「……速い!」
だが、蒼も負けてはいない。
瞬時に【鞭・鎖形態】へ移行。
《スキル:武器進化・チェインウィップ》
からんッ! ギンッ! ギギギギ――!
蒼の周囲を包むように軌道を描き、攻撃を防御。
(鞭の動き、読みきった……! ならば――)
「はあぁぁああっ!!」
反転、真下からの打ち上げ――
敵の顎を狙った一撃は寸前でかわされるも、鞭は首元を掠め、仮面を砕いた。
素顔を晒した男の瞳は、爛々と黄金に輝く。
「やはり、貴様は“融合体”だな……興味深い」
男の右腕が、異様に膨らむ。
“金属化”……? いや、違う。
“異界の素材”を取り込んだ義肢だ。
それが蒼の腹部を狙い、突き刺さる――
ズガァッッ!!!
「が……っ!!」
吹き飛ばされた蒼の身体が、石壁を砕いてめり込む。
「蒼っっっ!!」
紅が叫ぶ。
「このぉおおおお!! やったなコラーァァァッ!!!」
彼女の双剣が光を帯びる。
《感情変動:双剣・烈炎刃モード》
紅の猛攻が敵を引き剥がし、蒼は立ち上がる。
「俺の身体は……まだやれる……」
だが――脳裏に“焚火”と“烈火”の記憶が一斉に溢れ出す。
「……っ、うあああああッ!!」
紅蓮の炎が一瞬、蒼の背後に燃え上がる。
そして、敵はそれを見て不気味に笑った。
「目覚めの時は近い――この“融合体”を手に入れれば……我ら灰焔は、神をも殺せる」
敵は霧のように消えた。
蒼は息を切らしながら、仲間のもとへ崩れる。
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後半:エロモード全開!お姫様との…?
戦闘後、城の医務室。
気を失った蒼を心配そうに囲むのは、紅、楓、そして……
「……大丈夫、なの?」
そう、頬を赤く染めて覗き込んでいるのは――
さっき護衛した王国の姫、エルネシアだった。
蒼が目を開けると、姫の谷間がどアップに。
(わあっ!? 目の前が柔らかい!! てか、視界全部、姫っ!?)
「ご、ごめんなさいっ! 私……あなたのことが、気になってしまって!」
姫は不意に手を握りしめる。
「この間のキスで、私……なんだか、変なのっ」
蒼「ちょ、ちょ待てや! キスは事故だろ!? 俺は男だったんだぞ!? というか身体が反応するなぁああッ!!!」
姫の手が蒼の胸に触れる。
「ふわ……なんで、こんなに柔らかいの……?」
紅「ふんっ! あたしだって、これでも蒼の初キスはいただいたも同然だしね!」
楓「え、そうなの?(胸の大きさでは私の方が勝ってるけど……)」
影「興味ない……ようで……少しある……」(顔赤)
そんな四方から押し寄せる乙女たちの包囲の中、
蒼は顔を真っ赤にして叫んだ。
「落ち着け俺ぇええええッ!!!!」




