『異世界忍法帖』番外編17 「混浴温泉!湯けむりと告白の影!」
忍務の合間の、つかの間の休息。
蒼、紅、楓、影(ZERO)の四人は、師匠の勧めで**“隠れ湯の里”**へとやってきた。
「この地は、かつて忍びたちが英気を養った“伝説の秘湯”だそうじゃ。ゆるりとしてまいれ」
そう言って、師匠は煙のごとく消え去った。
──そして、問題の温泉。
「まさかの……混浴!?」
「だって、女子しかいないもの。問題ないわよ」
「そ、そーだけどっ! いやでも俺、見た目は女でも中身は男で――」
「……気にすることないわ。“私は”気にしてないもの」
影が湯気の向こうから、ぽつりと呟いた。
■温泉スタート:
蒼はタオルで身体を必死に隠す。だが、そのわがままボディは湯けむりをまとい、逆に艶めかしさが増していた。
■楓のマイペースマッサージ
「蒼ちゃん、湯船の中でも肩凝ってますねぇ……あ、胸、重いからですか?ふふっ」
「やめて!湯の中で揉まないでええええ!」
■紅との距離がぐっと縮まる
「蒼……私、ずっと思ってたの」
蒼の隣にそっと座った紅。
顔が赤いのは湯のせいか、それとも……?
「私、蒼が女でも……たぶん、男でも……好きになったかも」
「――紅……」
蒼の胸の内に、何かが灯った。
でもその瞬間――
「きゃっ!」
蒼の足が滑って、紅に思い切り倒れ込んだ。
そのまま、唇が重なってしまった。
「……え?」
「……ああああぁぁぁぁあああ!?」
しばし時が止まった。
だが。
《スキル【愛の付与】が発動しました》
《紅のステータスが一時的に強化されました》
《胸部パラメータ……上昇しました》
「……ん?」
紅が胸元を見下ろす。
「……重い……?」
「きゃーーーーーー!!!!!」
湯けむりの空に、紅の悲鳴と蒼の慌てた声がこだました。
影は遠くからその様子を見つめながら、湯船にゆっくりと浸かっていた。
「……ふふ。恋と戦、似たようなものよね」
そして夜――
蒼と紅は、それぞれ胸の中に、違う温もりを抱えて眠りについた。




