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『異世界忍法帖』番外編16 「禁断!くノ一女子寮での覗き騒動!?」  



夜も更けた修練場。

蒼は、ふと“探しもの”をしていた。


「確か、この辺りに楓の特訓用の巻物が……女子寮の倉庫だったか?」


――そう、女子寮の倉庫。

つまり女子寮の中にある場所である。


「……まぁ、俺、女子ってことになってるし、今の俺」


そう言い聞かせながら、蒼は忍び足で女子寮の廊下へと入っていく。


 


だが。


「ん? あら、蒼ちゃん? こんな時間に?」


ふわりと現れたのは、バスタオル姿の楓。


「ま、ま、まま、間違って来た! ごめん今すぐ――!」


焦って振り向くと、そこには……


「……何か、目的があって入り込んだのかしら?」


影(ZERO)。

バスローブのような黒装束姿。だがその脚線美が異様に艶めかしい。


「違うって! 俺はその、倉庫に……!」


「――蒼? 女子寮、男子禁制なの。“外見が女でも、中身が男”は、除外されるのよ?」


紅がシャワー後のしっとり髪で、壁際から現れた。


「わああああ!? なんか、俺、三方から濡れ髪美女に詰め寄られてる!?」


混乱する蒼。

逃げ場なし!


「罰として……くノ一たちの秘密の美容ケアタイムに付き合ってもらうわ」


影が黒い微笑を浮かべる。


「そ、そんな罰あるかあああああぁぁぁ!?」


――が。


それが、地獄の始まりだった。


 


■蒼、美容パックで顔が真っ白に。

■紅に髪をとかれて赤面。

■楓にマッサージオイルを塗られ、「胸から塗りますね♪」で魂が抜けかける。


そして。


「蒼……その、“胸の付与”スキル……もう一度使ってもらえない?」


紅が、じっとこちらを見つめている。

「もしかして、まだ効いてるのか!?」


「私も……ちょっと興味あるの。どうなるのか」


影の一言で場の空気が一変。


「ま、待て! このままじゃ俺、完全に実験体にされる……!」


「大丈夫です♪ ちゃんと記録も取りましょう。はい、観察モードONです♪」


楓のメガネがキラーンと光った。


 


――こうして蒼は、くノ一女子寮で一晩中、「美容」「観察」「お色気実験」に巻き込まれることとなった。


翌朝。


蒼はぐったりしながら、影の膝枕で眠っていた。


「やれやれ……女の世界も、命懸けね」


影はぼそっと呟きながら、微笑んだ。

その表情は――どこか、優しかった。


 




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