第3話「師匠、爆誕!お前は男か女か、それともナニ者!?」
「――おい、お前ら。そこに突っ立ってないで、さっさと並べ」
その声は、どこか中性的で、どこか不思議な響きを持っていた。
音の方向を向くと、そこには――とても人間とは思えない存在が立っていた。
白銀の髪。金と銀が入り混じった左右非対称の瞳。
ふわりと宙に浮かび、長い袖の道着(に見える布)を羽織り、口元には笑み。
そして――性別がわからない。
「……お前が、師匠……?」
蒼がぽつりと呟く。
「正解。だがハズレ。わたしは“師”でもあり、“神”でもある」
「けどまぁ、“師匠”でいいよ。通称シショーちゃん♪」とウインク。
「いやいやいや!? え? そのテンションで師匠!? てか、神って言った!?」 蒼が思わずツッコむ。
「はぁ……また始まった」
影が溜息。
師匠――シショーちゃんはくるりと回り、蒼をじっと見つめる。
「なるほどねぇ。やっぱ君は良いよぉ。二つの魂、女の体、チート全部持ち。うんうん、楽しいねぇ!」
「お前が……俺を転生させた……?」蒼が声を低くする。
シショーちゃんはニコリと微笑んだ。
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。だって私、気分で動くからね♡」
(ダメだこいつ、めちゃくちゃだ!!)
「さて、今日は君の“体の慣らし”を見に来たわけだが……」
パチンと指を鳴らした瞬間――
蒼の鞭が、いきなり暴走!!
「ちょ、え!? なんでっ!? また勝手に巻き付いてくるんだけど!?」
鞭は艶やかな金属のように変化し、ジリジリと蒼の身体に絡みついてくる。
「わっ、胸だけピンポイントで締めつけんなぁあああっ!!///」
「うっわ〜、すっごい……肉感のラインがくっきり出てる……!」
楓が冷静に録画モード。
「……師匠、やめてあげて」
紅が顔を背ける。
「うむ、なかなか良い“成長”ぶりだな」
シショーちゃんが頷く。
「どこが成長だコラあああああっ!!!」
蒼の叫びが山中に響き渡った――。