番外編④ 「楓の恋と、秘密のメガネメモリー」
番外編④
「楓の恋と、秘密のメガネメモリー」
おっとり巨乳メガネKUNOICHI《楓》に、春が来る……!?
忍務の合間に明かされる、ちょっと甘くてドキドキな、とっておきの物語――。
---
任務明けの午後、忍寮の中庭にて
「ふう……やっと終わったぁ……」
任務帰り、汗をぬぐう蒼たち。
楓はと言えば、少し顔を赤らめながら、頬を指でつついていた。
「ねぇ楓、今日ずっとそわそわしてない?」
紅がジト目で見つめる。
「べ、別に……その……なんでもないよぉ……」
「ふーん?じゃあ、ポッケに隠してるその“ラブレター風巻物”、なーにかなぁ~?」
蒼がにやりと口を歪めた。
「ひゃあっ!見ないでっ……これは……!!」
巻物には、可愛らしい丸文字でこう記されていた。
> 『訓練場の第七区画に、放課後きてください。
あなたのメガネ姿が、すごく素敵でした。』
差出人:不明。
でも、どうやら“忍校”で見かけた誰かからのものらしい。
「まさか、楓にラブレター……!?」
「メガネ萌え男子の刺客か……」
「いや、女子の可能性も……むしろそっちの方が濃厚かと……!」
楓は両手で顔を覆い、恥ずかしそうに言った。
「も、もう……ドキドキして……メガネ、曇っちゃいそう……」
---
そして放課後、第七区画
楓はそわそわと現地へ。
緊張のあまり、メガネが若干ズレている。
「こ、こんな時に限ってレンズが……!」
そのとき。
「来てくれたんだね」
背後から声が。
振り向くと、そこには――
超爽やか系忍術科のイケメン教官・セイジの姿が!
「えっ……せ、先生……?」
「君の戦闘記録、いつも見てたんだ。特に、あのメガネ越しの目線がさ……ずっと気になってて」
「め、メガネが……?わたしじゃなくて……!?」
「いや、メガネ込みで、楓さんだよ」
――完全に刺さった。
楓の視界が、メガネ越しにキラキラ輝く。
「そ、そんな……メガネを、そんなに褒めてもらえるなんて……」
「本体にも注目してほしいんだけどね」
(心の声:蒼)
そのとき、メガネのレンズがキラリと光る。
実はこのメガネ、感情をトリガーに録画・記録機能が自動発動する。
ピコン――録画開始
楓「だ、だいす……(バチッ)」
「ひゃああああっ!? な、なにか今、録音されたぁぁぁ!?!?」
バタバタと慌てて転倒 → こける → ハンマー暴発 → ハート型の爆煙が上がる。
遠くから見ていた蒼たち一同、
「楓、最高だな……」
「うむ、恋も爆発」
「てかあのハンマー、恋のエネルギーで拡張してたな……」
「次、振ったら世界割れそう」
---
その夜、忍寮にて
蒼たちの部屋。
楓は顔を真っ赤にして、録画されたメモリーを消去中。
「せっかくの初恋なのに……ぜんぶ、記録されてるぅぅぅ!!」
紅がニヤリ。
「じゃあ、いっそ“告白の瞬間”も録画して配信しちゃえば?」
「む、無理ぃぃぃ!!!」
影(ZERO)はぽつりと、
「……恋、いいもの。メガネ、優秀。記録、永久保存」
「ちょ、ちょっとZERO!? 消してーっ!!!」
「ふふ、記録は永遠に残るのよ……」蒼の囁き。
楓の恋とメガネの記録。
それは、甘酸っぱく、どこか可笑しく、そしてとても尊いひと時だった――。




