表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/145

番外編:姫の誘惑と、蒼の混浴(?)休息日和



 


王都の任務を終え、蒼たちはフィリア姫の厚意により、王城内の離宮にて数日の休息を得ることになった。


蒼「こんな広くてふかふかなベッド、久しぶり……腰が沈むぅ……って、やば、なんか変な気分……」


楓(すぐ隣で)「その気持ち、分かりますぅ~。身体が溶けそうになりますよね……(ぐにゃり)」


紅「蒼、身体柔らかくなったな。ちょっと脚、上げてみ?」


蒼「なんでだよ!?やめっ、ちょっ、紅!どこ触って――っ!」


(どたんばたん!)


ZERO(静かに猫耳がピクリ)「……静養中。なのに、騒がしい……」


 


そんな中、現れたのは薄桃色のドレスを優雅に揺らすフィリア姫だった。


フィリア「ふふ、皆さんお元気そうで何より。蒼様、お怪我はありませんか?」


蒼「あ、姫……いや、その……ありがと、ございます……」


(なぜか蒼の視線がフィリアの谷間に釘付けになり――)


蒼(くっ……視界がッ!この姫、まさか胸元狙ってる!?いや、俺が男の頃なら耐えられた、でも今は……いろいろ効くッ!!)


 


フィリア(にっこり)「実は、皆さんのために温泉をご用意いたしました。よろしければ、ご一緒に……♥」


紅「……これは、何かが起きる予感しかしない」


楓「混浴、ですかぁ……ごくり」


ZERO「……タオルは持参を。隠しカメラは排除済み」


蒼「えっ、なんで知ってるの!?あとその“排除”ってなに?!」


 


──そして。


湯けむり立ちこめる夜の離宮温泉――


蒼は姫と二人、ほかの皆は時間差で入るという謎の段取りにより、密やかな混浴が始まってしまう。


 


フィリア「……貴女の瞳、とても美しい蒼ですね。まるで夜空を映す宝石のよう」


蒼「そ、そんなストレートに……いや、姫、あまり寄られると……!」


フィリア「……ドキドキしますわ。貴女の手が、わたくしの頬に触れた時から……ずっと」


蒼(やばい……この雰囲気、押し倒されたら、俺……いや私……どっち!?)


 


そこに!


(バシャーーン!!)


紅「待ったああああああ!!!姫、ズルいぞ!!!」


楓「蒼ちゃんの初々しさは、皆の宝なんですぅーっ!」


ZERO「……お湯、全部跳ねた。補充要請」


蒼「お願いだから、もう少し静かに休ませて――っっ!!」


 


──この後、姫に好かれすぎた蒼は、離宮で寝所の警護(という名の混乱)に悩まされることになるのであった。


 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ