番外編:楓の“お姉ちゃん”スイッチ、入ります。
「ねぇねぇ、蒼ちゃん。肩、こってない?」
ぽよん。
「って、楓!? なに胸で押してきてんのよ!?///」
夜の稽古の後、着替えをしていた蒼の背後から、ふわっと包み込むように現れた楓。
タオル1枚という無防備すぎる格好で、まるで湯けむりの女神。
「だって〜、蒼ちゃん、最近……ちょっと疲れてる顔してたから、癒してあげようかなぁ〜って思って♡」
そう言いながら、蒼の肩に手を置いて、ぐいぐいっと……ではなく、
なぜか胸で肩をマッサージするという新技に出た楓。
「んっ、あっ、こ、これ……反則ぅ……!///」
蒼の顔は耳まで真っ赤だ。
「ふふ、どう? 楓お姉ちゃんの“おっぱいマッサージ”♡」
「お姉ちゃん名乗るなっっ!! どこが姉だこの揉み心地!!///」
(※揉んでないです。当たってるだけです。)
そこにちょうど入ってきた紅が、扉の前でフリーズ。
「…………」
(無言の眼光。だが滲む殺気。)
「べ、紅!? ち、違うのこれは!! 楓が!! 勝手に!!///」
「蒼……お風呂、さっき私と入ったばっかじゃなかった? じゃあ、次は……お仕置きタイム、かな?」
「なんで!? なんで私が両サイドから責められるのおおお!!?!」
その日の夜。
蒼は楓の“打ち出の小槌・癒しVer.”により身体のこりを取り除かれ、
紅の“秘剣お灸キス”によって、さらに熱く火照ったとか……。
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エピローグ
ZERO(影)「……なぜあの三人は、いつもああなのだ」
※その背後には、録画用の小型影カメラがしっかりと稼働していた……。