番外編 『秘密の訓練場で…暴走!?楓の逆襲』
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番外編
『秘密の訓練場で…暴走!?楓の逆襲』
忍の里、裏山にある誰も知らない訓練場。
そこにひっそりと立つ、謎の小屋。
その扉を、そろりと開けると――
「……ふふふ、ふふふふふ……♪」
妖しく笑うのは楓。
彼女の手には、いつもの“打出の小槌”ではなく――
なんと、“超調整型マルチ変形小槌Mk-II”が握られていた!
「ふふ…これなら…蒼ちゃんの“わがままボディ”にも対抗できるはず…!」
楓は、ひとり妄想を爆発させながら、特訓に明け暮れていた。
「胸の柔らかさ、張り、弾力…全部数値化して、理想の美乳に変換!」
「むね!ムネ!夢!胸ぇぇええ!!」
もはや暴走気味の楓。
そこに、静かに入ってきた影(ZERO)がポツリ。
「……解析不能。楓、機能異常発生」
「うわっ!?ZERO!? ち、違うのこれはその、忍の鍛錬の一環でっ!」
「……嘘は、体温でわかる」
「ぎゃあああああ!!」
慌てて逃げ出す楓。しかしその瞬間、**小槌の“反動スイッチ”**が暴発!
バッカーン!!
巨大化したハンマーが暴走し、天井を突き破って空へ――
…と、その軌道上に、偶然お風呂あがりの蒼が。
「え?なにこの影――ちょ、ぶつ――」
ドガァァァン!!!
気が付けば、蒼と楓は小屋の屋根を突き破って空中でくんずほぐれつの大回転!
さらに、巻き込まれたZEROと紅も合流し、空から4人仲良く落下していく。
紅「ちょっと楓!?どういうことよ!」
ZERO「蒼の服、破けてる……」
楓「うぎゃー!ごめんごめん、でも今、記録とったから!この柔らかさ……数値更新!」
ドンガラガッシャーン!!!
大きな音を立てて着地した4人。
…だが、蒼の上に楓、その上に紅、さらにZEROが重なる“変な重なり方”。
「うぐぐ…ちょっと、誰か私の太もも触ってるぅっ!!」
「違っ、これは不可抗力ですぅぅ!!」
その日、里の訓練場には謎のキラキラエフェクトと悲鳴がこだましたという。
(…もうこれ、修行じゃない…変な修羅場だよぉ…)
蒼の心の叫びとともに、日暮れは忍び足で近づいていた――