表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/145

番外編 Episode「楓の暴走!おっぱいメガネ探偵大作戦!」




---


番外編 Episode「楓の暴走!おっぱいメガネ探偵大作戦!」

狙われた温泉宿――湯けむりの奥に潜む、怪しい影。そして、楓の眼鏡が今、真実を暴く!



---


蒼たち一行は、ひとときの休息を得るため、山奥の秘湯宿へと向かっていた。


「うわ~!温泉って聞くだけで、なんだか身体がほぐれてくるよねぇ~♪」


紅が軽やかに跳ねるように言えば、蒼は苦笑交じりに頷く。


「確かに、修行の疲れを取るには最適かも。でも、何か変だな……妙に警備が厳重っていうか」


すると――


「フフフ……それは当然ですっ!」


パァァンと音が鳴り、眼鏡がキラリと光を放つ。


「温泉と言えば……怪事件の宝庫!名探偵・楓の出番なのです!」


「……いや、誰も頼んでないぞ?」


ZEROの棒読みツッコミは、もはやいつもの風景。


 


楓はお湯に浸かりながら、露天風呂の岩陰でなにやらスキャンモードを起動していた。


「温泉内に、盗撮用の高性能式忍具を発見しましたぁ!」


「ちょっ、マジで!?」


蒼と紅が同時に身を隠す。バスタオルはすでにずぶ濡れ。

紅の胸がタオルから溢れんばかりに揺れており、蒼も「うわわっ」と目を逸らしながら顔を赤くする。


 


「犯人は……この中にいるっ!」


楓が指さしたのは――


「……私じゃないぞ」


「ZEROは絶対に違うわね。そんなことするタイプじゃないし、むしろ撮られたくないタイプ」


「……当然だ」


 


が、その時――


「ひゃんっ!お湯が……熱いっ!」


紅の足元で、突如吹き出す熱湯トラップ!


「これは……入浴感情センサー式罠装置!?まさか……感情の高ぶりが検知された!?」   「それ楓のセンサーじゃん!」


「しまった、私の新型機能が誤作動を……。ってコラァ!私の小槌が勝手に成長してるんだけどぉ!?何でバストマッサージモードになってるのっ!?」


湯船の中で、ハンマーがぐいんぐいんと揺れながら巨大化!

その先端が、蒼と紅の豊満なバストを無差別にアタックしはじめる!


「わぁぁぁっ!?ちょ、ちょっと!マッサージっていうかもう攻撃レベルっ!」


「んんっ、だ、だめぇっ!気持ちよくなっちゃ――って、違うっ!これは任務中なんだからっ!」


「暴走モードだーっ!」


「誰か止めてぇぇええ!」


 


――こうして、温泉宿は楓の暴走によって、一夜にして「女性専用・全自動バストケア湯治場」へと変貌を遂げた。


 


そして数日後。

なぜか3人とも、胸のサイズが若干アップしていたという――


「……本当に誰も止めなかったんだな」


ZEROの呆れた声が、どこか遠くから聞こえていた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ