第53話 告白
短めです。
翌日
リサは
たくさんのお菓子を持って
出勤した。
いつものスタッフとの
打ち合わせの休憩時間に振る舞い
ブレッドの部屋も訪ねた。
今 お邪魔しても大丈夫ですかぁ?
リサが
ノックして
ドアを開けながら声をかける。
どうぞ
弾むブレッドの声。
昨日お話した
甘いものをお持ちしましたよぉ
少しおどけたリサが運ぶ
トレイに乗った
お菓子とコーヒーを見て
ブレッドが笑顔で近づく。
早速いただこう
ソファに座って
テーブルに置かれた
マドレーヌを頬張る。
おいしい!
リサはデザートも上手なんだね
ありがとう
昨日は時間を持て余したので
お菓子作りに没頭したの
もしかして
パーティーのことが
気になって?
すまなそうにブレッドが
リサに問いかける。
平気だと思ったの
でも
何か悪いことが起こりそうで
じっとしていられなかったの
それで
気を紛らわすために…
隣で見つめるブレッドの視線を避けて
居心地悪そうに
リサが呟いた。
リサには
嫌な思いをさせてしまって
ごめんね
だけど
心配するようなことはなかったから
そう言うブレッドに
わかっているわ
誰のせいでもないもの
謝らないで
ありがとう リサ
あのね
リサに伝えたいことがあるんだ
夕食のときにと思っていたんだけど
僕たち
婚約発表しようと思う
えっ
突然 どうしたの?
昨日から
ずっと考えていたんだ
嫌かい?
嫌だなんて
とても嬉しいわ
オフィスでなんて
ムードもあったもんじゃないね
クスッ
いいのよ
心ではずっと前から
婚約者ですもの
リサ
ブレッドが
リサの頬に口づけると
その胸に引き寄せて
しっかり抱き締めた。
早く一緒になろう
いつも
僕の傍にいてほしい
私もよ
ブレッド
ちょっと待って
ブレッドが
デスクに向かい
引き出しから小さい箱を取り出した。
リサの方に戻り
ソファに座るリサの前に跪くと
手を出して
と言って
左の薬指に
ダイヤが輝く指輪を
滑らせた。
あぁ ブレッド…
瞳を潤ませて
ブレッドを見つめるリサに
愛してる リサ
甘い囁きとともに
ブレッドはリサの唇に
口づけた。




