第43話 確かめ合う気持ち
オフィスからレストランに向かい
久しぶりに二人で夕食をとった。
とってもおいしかったぁ
ブレッドと一緒だから余計においしいのかな
ふふふ
リサ
僕を喜ばせて
もっとスイーツが食べたいのかな?
いいよ 頼んでも
違うわよ
ホントにそう思ったのにぃ
あはは
ごめん ごめん
機嫌直して
もう
じゃ せっかくだから
頼んじゃおっと
あはは
リサはかわいいなぁ
あら
今度はブレッドが私を喜ばせてる?
何がお望み?
スイーツを食べたらデートしない?
うん いいわよ
リサは特製プディングを注文し
ブレッドの口にもプディングを運ぶ。
ねっ?
おいしいでしょ?
うん
でもあとはリサが食べて
僕はリサがおいしそうに食べてるところを
見ているのが好きなんだ
へんなの
微笑みながら
おいしそうにプディングを食べ終えると
あ~ おいしかったぁ
ごちそうさまでした
ニッコリ微笑むリサを
ブレッドは目を細めて愛しそうに見つめた。
店を出て
以前に来たことのある
ライトアップされた噴水の広場に来ていた。
また来れたわ
ブレッドと手を繋いで歩きながら
リサは噴水を見た。
噴水の周りにあるベンチに座ると
ブレッドがポケットから小さな箱を出した。
それを見たリサは驚いて
ブレッドを見つめる。
リサ
僕と結婚してくれる?
ブレッドが小さな箱を開けると
大きなダイヤのリングが輝いていた。
ブレッド
リサの大きな瞳から
大粒の涙がこぼれ
はい
小さい声で頷きながら言った。
私で奥さんが務まるのかな…
ぽつりと呟くと
リサ以外は考えられない
リサじゃなきゃダメなんだ
ブレッドはリサの髪を撫でながら囁いた。
そして小さな箱からリングを取り出すと
リサの指に滑り込ませた。
ずっと傍にいてくれる?
もちろん
もう離れないわ
ブレッドがリサを引き寄せ
強く抱き締めた。
夢のようだ
リサと一緒にいられるなんて
リサを抱き締めた腕を緩め
ブレッドの唇がリサの頬に触れた。
その温かな唇は
ゆっくりとリサの小さな唇を探り当て
熱く口付けた。
ブレッド?
私… どこに住むの?
口付けで赤くなっている頬をごまかすように
リサがブレッドに訊いた。
あぁ 言ってなかったね
僕の家だよ
えっ?
それは
あの… ちょっと
心の準備が… えっと…
クスッ
リサはかわいいなぁ
ん?
冗談だよ
きちんと式を挙げてから
一緒に住もうね
それまでは
オフィスから近い場所に部屋を借りてあるから
そ そう
ありがとう
独りで寂しくない?
僕も一緒にいてほしい?
またからかって
大丈夫
今までも独りだったんだもの
なんだぁ
ふふ
もしかして
寂しいのはブレッドなんじゃないの?
そうだよ
えっ?
独りで寂しいのは僕のほう
蕁麻疹も出てるし
本心は家に連れて帰りたい
だけど今は
複雑な状況をクリアにしたいから我慢するよ
だからそれまでは
こうして触れて
と言って頬に手のひらをあてて
こうしてキスして
と言って唇にチュッと口付けを落とし
こうして抱き締めたい
と言って胸に抱き寄せた。
抱き締められたリサは
ブレッドの首筋に口付けをして
いつでもどうぞ
と囁いた。




