第39話 2度目の別れ
リサは夢心地でベットに入った。
自分の気持ちを隠すことなく
真っ直ぐにブレッドに向き合えて
とても幸せだった。
一方のブレッドも
リサの気持ちを確かめることで
二人の未来が拓けていくのを感じた。
次の日
ブレッドからリサにメールが届いた。
「リサ
僕は今日帰るよ
顔を見たいけど仕事中だろうから
このまま行くね
またすぐに会いにくるから」
リサがメールを見たのは
受信してから
1時間近くが過ぎた頃。
すぐに電話をしてみる。
ブレッド
帰っちゃうの?
ずいぶん急なのね
リサ
僕もリサと一緒にいたい
顔を見たら離れられなくなりそうだから
知らせずにいたんだ
今 どこ?
もうすぐ家に着くよ
もう?
メールはいつしたの?
予約メールだったんだ
そうだったの
リサ
またすぐに会おう
それまで元気でいてね
ブレッド
なんだか寂しい
リサ
泣いてるの?
だって
リサが帰ったとき
僕も脱け殻のようだった
そのぶん
リサへの想いが募ったんだ
リサも
僕が恋しい?
ええ
もちろん
僕もだよ
お互いに
この気持ちを大切にしようね
うん
じゃあね リサ
大好きよ ブレッド
僕もリサが大好きだよ
通話を終えたリサは
心にぽっかり穴があいたようだった。
仕事の終わり時間になり
帰宅したリサは
ブレッドと過ごした数日を思い返した。
気持ちを打ち明けて
心が通じ合う喜びを感じた。
ブレッドを愛することで
自分自身の中に穏やかな感情も芽生え
優しい気持ちで過ごしている。
両親が亡くなり
一人になってからを振り返ると
知らないうちに
心に鎧を着せていたような気がした。
誰にも頼らず
明るく元気でいることが
亡くなった両親を
安心させると思っていた。
だから
常に全力疾走していることに気付かず
次第にオーバーペースになっていたようだ。
ブレッドに会いに行くための休暇が
日常から心を解き放ち
ブレッドを想うことが
心に潤いを与えた。
再び離れた二人だったが
繋がった心は
常に互いに寄り添っていると感じられた。
ブレッドが帰ってしばらくは
毎日電話で話していたが
ここ数日簡単なラインのやり取りだけになり
声を聞けない日が続いていた。
忙しいのかなぁ
なにかあったのかな
リサは理由を聞けずにいた。




