僕(ジル)の初恋の相手、ルリ(7話)
☆悪役令嬢暴走する☆
(乙女ゲーム悪役令嬢転生物)
~百合注意~
~主人公の悪役令嬢がかなり変態です~
~第7話~
僕は、ルリとの出会いを今でも覚えています。
そうあれは……
「王子ってのもつまらない物ですね。
誰も本当の僕を見ようとしてくれませんし……」
僕は、子供の頃から王子様としてしか見てくれなくて寂しかったです。
でもそんな僕に運命的な出会いをしました。
王宮の中庭を歩いているといきなり誰かが木から落ちてきました。
「きゃーーーー!?」
僕と同じ歳くらいの女の子が木から落ちてくるとゆっくりと起き上がりました。
「き、君、大丈夫ですか?
木から落ちてきたみたいですが……」
僕は、木から落ちてきた女の子に近寄り怪我がないのか質問しました。
「うん、大丈夫だよ。
つい良い木を見つけたら木登りをしたくなってね。
驚かせてごめんね」
女の子は、お尻を擦りながら起き上がり満面な笑みを浮かべて木登りしたかった事を知らせました。
そして両手を合わせて僕に驚かせた事を謝りました。
「くすっ、大丈夫ですよ。
僕の名前は、ジル・ローランです。
宜しかったらあなたの名前も教えてもらえませんか?」
僕は、女の子の行動がおかしくてクスクスって笑いました。
そして僕は、女の子に興味ができて女の子の名前を質問しました。
「私の名前は、ルリ・フォンテーヌだよ、ジル君」
女の子……ルリは、無邪気にニッコリと笑い自己紹介をしました。
これが僕の初恋の相手、ルリとの出会いです。
それからルリと何回も遊んで無邪気なルリといるのが楽しかったです。
それからしばらくしてルリとの婚約が決まりました。
僕は、ルリのと婚約が嬉しかったです。
ルリにとっても良い事だと思っていました。
でも僕が王子だと言う事を忘れていました。
ルリが僕と婚約したせいで沢山の習い事をする事になりました。
しかも僕と婚約したせいでルリの事を悪口を言う者まで現れ事になりました。
そんな環境のせいでルリが他のしょうもない貴族のようになり平民を蔑ますようになりました。
僕のせいでルリが変わったのが悲しくなりました。
僕と婚約したせいでルリが不幸になりました。
学園に入学してしばらくしてルリが平民のマリアさんにちょっかいをかけているって噂を聞いて様子を見に行きました。
でもルリは、昔のように無邪気になっていました。
そしてマリアさんに甘えていました。
僕は、直ぐにマリアさんが昔のルリに戻してくれたのだと理解しました。
そしてルリがマリアさんにとっている態度を見てルリがマリアさんを愛しているのだと理解しました。
だからルリの願いで僕との婚約を破棄しました。
僕では、ルリを幸せにできなかったです。
だから僕の変わりにマリアさんにルリを幸せしてほしいって願いしました。
でもこの先も生涯愛する相手は、ルリ以外に現れないだろうって思いました。
ーTo Be Continuedー